「コソボ治安維持部隊」の版間の差分

'''KFOR'''(Kosovo（Kosovo Force)Force）は1999年6月10日に可決された[[国連安保理]][[国連安保理決議1244|決議1244]]に基づき、[[北大西洋条約機構|NATO]]指揮の下、当時[[ユーゴスラビア連邦共和国]]の[[セルビア共和国 (1990年)|セルビア共和国]]（旧[[ユーゴスラビア2008年]]、旧に[[セルビア・モンテネグロ|セルビア共和国]]として独立）の統治下にあった[[コソボ・メトヒヤ自治州 (1990年)|コソボ・メトヒヤ自治州]] (2008（2008年2月17日に[[コソボ|コソボ共和国]]として独立を宣言した)）において治安維持を行う国際安全保障部隊である。同決議に基づき暫定行政を行う民生部門は[[UNMIK]]（国連コソボ暫定行政ミッション）という。

[[ソスロボダン・ミロシェビヴィッチ|ユーゴスラビアのミロシェビヴィッチ大統領]]（当時）が受諾した和平案に基づき国連安保理決議1244が可決されると、NATO及び関係国は治安維持部隊としてKFORを編成した。同決議に基づくKFORの目的は、

#[[アルバニア]]系住民の武装組織[[KLA]]（コソボ解放軍]]（{{lang|sq|Ushtria Çlirimtare e Kosovës; UÇK}}）の武装解除

KFOR駐留以前はセルビア治安部隊やユーゴスラビア軍とKLAコソボ解放軍の対立は激しく、セルビア人、アルバニア人双方に迫害の被害者を出した。KFOR駐留以後は和平案は概ね履行され、またミロシェビヴィッチ大統領も逮捕されたことから、アルバニア系住民への迫害は改善したと言われている。しかしその一方で非アルバニア系、特にセルビア系住民の拉致と見られる行方不明、虐待、虐殺などの迫害が続いている。その為、現在に至るもコソボのセルビア人帰還は進んでいない。またKFOR及びUNMIKの支配下でこのような行方不明や殺人が行われていることから、セルビア系の元住民らにはKFORやUNMIK、NATOに対する根強い不信感があるという指摘もある。