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[[画像:yakan.jpg|right|thumb|200px|アルマイト処理の「[[やかん]]」]]
'''アルマイト'''([[和製英語]] '''alumite'''(理化学研究所はalmiteと表記した))は、[[アルミニウム]]の表面を陽極として主に強酸中で水の電気分解により[[酸化]]させ,コーティングする技術の総称。'''陽極酸化処理'''とも言う。
 
アルミニウムの耐食性、耐摩耗性の向上、及び装飾を目的として行なわれる。その、コーティングを酸化皮膜と言う
英語での一般的な呼称は、[[:en:Anodizing|anodizing]]であるが、正式には、'''anodic coating for aluminum and aluminum alloy'''であり、JISでは、anodic coating filmとしている。
 
[[硫酸|希硫酸]]や[[シュウ酸]]などを用いてアルミニウムを陽極として[[電気分解]]することにより、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させ[[酸化アルミニウム]]Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>の酸化皮膜を生成させる。ホウ酸など酸化アルミニウムの溶解力の低い酸を用いてバリヤー皮膜と言う数十nm~数百nmの薄い酸化層を形成する方法もあるが、一般的には蜂の巣状に溶解する孔(ポーラスという)を作り数μmから数十μmの多孔質皮膜を形成し、それを沸騰水または酢酸ニッケルなどの高温水溶液、加圧水蒸気によって水和させて孔を封じて(封孔処理という)耐食性を向上させたものが製品化される。