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=== 認可 ===
認可(または確立; establishment)は、システム上のユーザーの権利と許可されていること情報[[ファイルパーミッション|パーミッション]])をする。ユーザー(利用者やプロセス)が認証されると、認可機構によってそのユーザーがシステム上でできることが決定される。
 
最近の[[オペレーティングシステム]]は、以下の3種類の基本型を拡張したパーミッション許可情報を定義している。
 
* 読込み (R): ユーザーは
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[[任意アクセス制御]] (DAC) はファイル(あるいは他の[[リソース]])の所有者がアクセス方針を決定する。所有者がアクセスを許可する人を決め、その人への認可(与えられる権利)も決定する。
 
DACにおける重要なコンセプト概念は、次の2つである。
* ファイルとデータの所有権:システム内の全オブジェクトに所有者が設定される。このアクセス方針はリソース(ファイル、ディレクトリ、データ、システム資源、デバイスなど)の所有者が決定する。理論的には所有者のいないオブジェクトは保護されない。通常、リソースの所有者はそのリソースの作成者である(ファイルやディレクトリの場合)。
* アクセス権とパーミッション許可:これらは、所有者が特定のリソースについて個々のユーザーまたはグループに割り当てることができる制御情報である。
 
任意アクセス制御は次のような技術によって適用される。
* [[アクセス制御リスト]] (ACL) は、与えられたオブジェクトについてサブジェクトごとに権利とパーミッション許可を割り当てる。ACLは任意アクセス制御を実現する柔軟な手法である。
* [[ロールベースアクセス制御]]は、組織的・機能的なロール(役割)に基づいてサブジェクトのグループ化を行う。これはアクセス権とパーミッション許可の管理を大幅に単純化するものである。
 
オブジェクトのアクセス権とパーミッション許可情報は、任意のグループや個人に割り当てられる。個人は複数のグループに属することができる。個人が属する複数のグループごとパーミッション許可情報累積(論理和を許す「いずれかのグループでパーミッション許可が与えられていれば、そのパーミッションが有効)をる」という場合もあるし、その逆(論理積)である「属する全グループでパーミッション許可が与えられていないと、そのパーミッションは無効)の拒否する」という場合もある。
 
==== 強制アクセス制御 ====