「コンスタンツ公会議」の版間の差分

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en:Council of Constance02:08, 3 October 2008よりControversy in Polandの項を翻訳 著者91.9.203.102、D6、92.3.51.113、65.4.36.254、Dimadickほか
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== ポーランド問題 ==
コンスタンツ公会議では別の問題も討議された。[[タンネンベルクの戦い (1410年)|ポーランド王国との戦争]]に敗北した[[チュートン騎士団]]は、[[ポーランド王国]]が[[異教徒]]を擁護していると主張した。ポーランドの[[クラクフ大学]]学長[[パヴェル・ヴウォツコヴィツ]]([[:en:Paulus Vladimiri|Paweł Włodkowic]])は、「全ての人民は、たとえ異教徒であろうとも、自らを統治し平和のうちに暮らし、その土地を所有する権利がある。」という主張を展開した。これは[[国際法]]の提唱の最も初期のものとされ、内容は以下のとおりである:
*それぞれの[[共同体]]はどの国家に属するべきか自ら決定する権利を有する
*人々は自らの未来を決定し、国家を防衛する権利を有する
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*ポーランド王国はキリスト教の守護者として行動する際にのみ皇帝に束縛される
*暴力の論理はあたかも[[癌]]のように国際関係を蝕むものである
*ローマ・カトリックの国家が自衛権を行使する際、非キリスト教徒や非カトリック教徒を自らの軍のうちに持つ権利がある
 
会議の席上において[[ファルケンベルクのヨハン]]([[:en:John of Falkenberg|Johannes Falkenberg]])はポーランドを糾弾し、「ポーランドはチュートン騎士団に対する戦争において異教徒を使うという嫌悪すべき罪を犯した。」と主張した。さらにヨハンはその論文「[[リベル・デ・ドクトリナ]](Liber de doctrina)」において、「皇帝は未信者を、たとえ彼らが平和的な存在であろうとも、異教徒であるがゆえに虐殺する権利を有する。ポーランドは未信者と同盟してキリスト教徒の騎士に反抗したのであるから、絶滅されるべきである。未信者を守護したポーランドは死に値し、未信者よりもさらに優先して絶滅されるべきである。ポーランド人から主権を剥奪し、ポーランド人を奴隷にすべきである。」と主張した。
 
教皇[[マルティヌス5世 (ローマ教皇)|マルティヌス5世]]は[[1424年]][[1月]]、「ファルケンベルクのヨハンのこのような誤った非難を原因としてポーランド王国に起こりうる災厄を未然に防ぐことを欲し…このような誤った非難を宣伝、擁護、主張するなどの行為を行うキリスト教徒は全て事実上の[[破門]]に処する。」との大勅書を発した。