「クロムモリブデン鋼」の版間の差分

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'''クロムモリブデン鋼'''(クロムモリブデンこう: chromium molybdenum steel)は、[[鉄]]に[[クロム]]、[[モリブデン]]を添加した[[合金鋼|低合金鋼]]の一種である。略して'''クロモリ'''とも呼ばれる。その特性を生かして、旧[[帝国陸軍]]の[[ヘルメット|鉄帽]]、機関砲の砲身から[[自転車]]の[[フレーム (自転車)|フレーム]]や航空機の[[エンジン]]まで、さまざまな面で使用されてきた。「疲れにくい」といわれるが、技術的にはSC材(S45C等)に比べ
疲労強度がやや高い程度の意味であり、科学的根拠は皆無である。クロモリ鋼の技術的完成は先述したようにすでに戦前に終わっており、それ以上の鋼材あるいはアルミ合金が開発されているのにも
関わらず、未だに材質の過大な優位性の宣伝が横行しているのもこの材料の特徴である。
 
 
丈夫でしなやか、加工性も高く、また近年の技術の革新により鉄の密度を上げることができるようになったため、少々肉厚を薄くしても目的の十分な強度を得られるようになった。そのため、軽量化と同時に[[引っ張り強度]]などが求められる場面([[拳銃]]や[[航空機]]の[[主脚]]等)で多用される。しかし自動車等ではさらなる軽量化と強度の両立のため、高張力鋼(ハイテン)が市場を侵食しつつある。