「軌道 (鉄道)」の版間の差分

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JR東日本では、1998年3月から2002年2月までを第1期工事として、山手線田町~新宿~田端間(西ルート)の35km区間で敷設し、2002年2月からは山手線田町~東京~田端(東ルート)、中央緩行線御茶ノ水~中野、同快速線東京~中野間など5区間111.0kmで着工、2007年2月末までに完了させた。
 
2007年1月末からはじまった第3期工事の対象区間は、東海道線東京~(川崎)、中央快速中野~三鷹、東北線尾久~(浦和)、横須賀線大崎~蛇窪~(新川崎)、山手貨物線大崎~田端操、東北貨物線田端~(川口)である。山手、京浜東北、中央緩行快速線での工事と異なるのは、第3期区間は電気機関車牽引の貨物列車が走行する点である。第3期の年間当たり施設キロ数は、旅客線で25km程度、貨物線で20km程度である。工事は東京支社東京省力化軌道工事区とパートナー会社により、最終列車終了後の僅かな深夜間合い(おおむね3時間)で行われる。JR東日本では、第3期に当たって、バックホーなどの重機に加えてん充材運搬用プラント車を増備し、大型の道床運搬車、道床掘削機などを活用し、工期短縮によりコスト削減を実現したいとしている。工事では、バラスト、枕木にてん充するセメントコンクリート材のセメント比率を高め、列車走行時の荷重に対する路盤の曲げ強度を引き上げ、山手線の約1.5倍を確保するとしている。敷設工事に合わせて、50キロレールから60キロレールへの交換(延長39km)、分岐器の60キロレール化(24台)、ロングレール化(延長5.6km)工事にも着手する。
 
山手貨物線は、埼京線をはじめとし2004年10月の湘南新宿ライン大増発(平日64往復)により、池袋~新宿間の列車走行本数が飛躍的に増加し、乗り心地の改善による旅客サービスの向上が急務であった。年間列車通過トン数は2001年度の2000万トンから2005年度には2500万トン超になった。JR東日本では、列車増発の将来の可能性も視野に含めて軌道強化に取り組むとしている。