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[[画像:Nasa_mars_opportunity_rock_water_150_eng_02mar04.jpg|thumb|left|オポチュニティによって撮影された火星の岩石の顕微鏡写真。過去に水の作用によって作られたと考えられている。]]
 
オポチュニティによる発見の中に、[[メリディアニ平原]]で採取した岩石から小さな球形の[[赤鉄鉱]]([[ヘマタイト]])が発見された。この球体は直径わずか数mmしかなく、数十億年前に水の多い環境の下で[[堆積岩]]として作られたものと考えられている。他にも[[鉄ミョウバン石]]など、[[硫黄]]、[[鉄]]、[[臭素]]を含む鉱物が発見されている。これらを含む多くの証拠から、[[学術]]「[[サイエンス]]」 ''Science'' [[2004年]][[12月9日]]号において50名の研究者からなる研究グループは、「火星表面のメリディアニ平原では過去に液体の水が断続的に存在し、地表の下が水で満たされていた時代が何回かあった。液体の水は生命にとって鍵となる必要条件であるため、我々は火星の歴史の中でメリディアニでは生命の存在可能な環境が何度か作られていたと推測している」と結論している。メリディアニの反対側の火星表面では、[[コロンビア・ヒルズ (火星)|コロンビア・ヒルズ]]において[[マーズ・エクスプロレーション・ローバー|スピリット]]が[[針鉄鉱]]を発見している。これは(赤鉄鉱とは異なり)水が存在する環境で「のみ」作られる鉱物である。スピリットは他にも水の存在を示す証拠を発見している。
 
マーズ・グローバル・サーベイヤーが2006年に撮影した写真から、クレーター内壁の斜面を液体が流れた痕跡が見つかったが、1999年に同じ場所を撮影した写真には写っておらず、それ以降にできたものと思われる。