「スター・ウォーズシリーズ」の版間の差分

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日本の文化や侍をリスペクトし本シリーズに登場する機械や建物は歴史感および生活感のある「汚れ([[ウェザリング]])」がほどこされており、[[黒澤明]]は「この映画は汚れがいいね」と評価したほどである。このように徹底してリアリティーを追求しており、その手法はCGが多く使われた新3部作でも見ることができる。
 
本シリーズを語る上で欠かせないのが[[SFX]](特殊効果)である。ルーカスは自分のイメージを映像化するには従来の撮影技術では不足と感じ、自ら新たな特殊撮影専門の会社を設立したが、それこそ後にハリウッドSFXの代名詞的存在となった[[インダストリアル・ライト&マジック]](ILM)である。精密無比な[[プロップ]]と[[モーション・コントロール・カメラ]]を多用した宇宙船の描写、[[ストップモーション]]による[[AT-AT]]の重量感ある動き、[[特殊メイク]]による様々なエイリアン(異星人)の表現など、従来のチープなSF映画の常識を打ち破る斬新な映像は多くの観客を熱狂させた。しかしルーカス自身にとっては決して完全に満足しておらずできる出来ではなく、旧3部作完結後は映像技術的限界を理由に長い空白が生じた。しかし『[[ターミネーター2]]』『[[ジュラシック・パーク]]』などの作品で培われたILMのCG技術によりその限界が払拭され、旧3部作特別編におけるトライアルを経て、全編に当たり前のようにCGキャラクターが跋扈する新3部作が製作される事となった。
 
自分の名前をダース・ヴェイダーに改名したり、車を[[反乱同盟軍]]の戦闘機風に改造する[http://www.auto-g.jp/news/200710/12/topics01/index.html]、等の多くのコアなファンがいる事でも有名である。映画に登場するものの設定が非常に細かい(普通なら兵士A、兵士Bで済まされるキャラにもちゃんと名前と簡単な経歴がある)事もコアなファンが多い一因となっている。映画専門の音楽関係者の「最も良い[[映画音楽]]」では1位を、「科学者が見せたいSF映画」でも3位をとった。
 
第一作の製作時、ほとんどの関係者は「'''変な映画だな'''」と思ったという。中には「'''ゴミ映画だ'''」とぼやいたカメラマンもいたほどだったが、内輪の試写会と同時にその感想は減っていたが、関係者の中では試写中に居眠りをする者もいた。そのため、公開当初は全米でわずか50館のみでの公開であったが、公開初日から記録破りの興行収入を得て、全米をそして世界をゆるがすブームへとつながった。現在ではSFやスペースオペラの一作品という枠すらもはや超え、それ単体で『スター・ウォーズ』という一ジャンルを成していると言っても過言では無い状況も端々に見られる
 
最初のスターウォーズ(エピソード4)は、ルーカス自身が最も影響を受けた人物の一人であると語る[[黒澤明]]監督の『[[隠し砦の三悪人]]』に、ストーリーの影響を受けていると言われる。ダース・ヴェイダーのデザインには日本の鎧兜とかつてのドイツ軍のフリッツヘルメットを、アミダラ女王の服装や化粧などには日本をはじめ、アジア圏の着物や芸者の風貌も取り入れ、ジェダイ達の服装にも着物の影響が見られる。ルーク・スカイウォーカーが最初に着ていた服装は柔道着に良く似ている等、日本とも関わりの深い映画として有名である。