「遮蔽装置」の版間の差分

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== スタートレックの遮蔽装置 ==
当初は「偽装装置」「透明偽装装置」と訳されていた。SFテレビドラマ『[[スタートレック]]』シリーズの遮蔽装置は[[重力レンズ]]効果を用いたものである(ただし、『[[宇宙大作戦]]』当初の遮蔽装置は、逆位相電磁波を用いた、根本的に別のしくみによるものである)。簡単に説明すると、遮蔽シールドに入射してくる[[素粒子]]や可視光線を含む[[電磁波]]などを、[[重力波 (相対論)|重力波]]からなる遮蔽シールドの面に沿って正確に誘導し、反対側に放つ。これにより、光が遮蔽したものを素通りしたかのように見える、つまり、遮蔽しているものが見えなくなるというしくみである。遮蔽している宇宙船自身から放出される電磁波は、シールドなどによって内側に反射し続けることによって、外側に漏れ出ないようにする。しかし、このままでは宇宙船から放出される熱も遮蔽シールド内にこもり、内部は蒸し風呂状態となるという問題点が出てくる。この問題は、船体表面を緑色に塗装することによって、気付かれないほど少しずつ放熱できるということが判明し、解決した。
 
このような遮蔽プロセスからも分かるように、遮蔽装置には大量のエネルギーと精密なコンピュータ制御が必要である。さらに、遮蔽中は基本的に武器の使用はできない、遮蔽開始時と解除時には[[シールド (サイエンス・フィクション)|防御シールド]]を一時的に解除しなければならないなどといった問題もある。しかし遮蔽した宇宙船は、数十隻の宇宙船を用いて[[タキオン]]探知網を形成し、大規模な調査をしない限りは見つけることは不可能なため、前述したリスクに見合った隠密行動ができる有用な技術となっている。