「強磁性」の版間の差分

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==='''フェリ磁性体'''===
フェリ磁性体とは内部に強磁性体と反強磁性体の部分をあわせ持つ磁性体である。酸化物の磁性体でフェライトと呼ばれるFeO・Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub>、MnO・Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub>、、NiO・Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub>、、CoO・Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub>が代表である。前半分(FeOやMnOの部分)の2価の磁気モーメントだけが残り磁性に寄与するのでこちらは強磁性体となり、後ろ半分(Fe2O3)は3価の鉄イオンのスピン電子が反平行で反強磁性体である。たとえばFeO・Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub>、は1+0=1となって差し引き1つだけが磁気となって現れる。
別にフェリ磁性を示す代表として絶縁性のフェリ磁性体である鉄ガーネット(ザクロ石ともいう)'''M'''<sub>3</sub>・Fe<sub>5</sub>O<sub>12</sub>がある('''M'''にはFeやMnが入る)。具体的にはイットリウム鉄ガーネット(YAG)Y(YIG)Y<sub>3</sub>・Fe<sub>5</sub>O<sub>12</sub>である。後半のFe<sub>5</sub>の中では3個と2個のFeが反平行を向いているので、差し引き1個の磁気モーメントが残る。