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==人間との関わり==
ラクダは『砂漠の舟』とも呼ばれ、アラブ世界では[[自動車]]が普及するまで重要な移動手段であった。ラクダを最初に家畜化したのは古代の[[アラム人]]ではないかと考えられている。アラム人はヒトコブラクダを放牧する[[遊牧民]]、あるいはラクダを荷物運搬に使って[[隊商]]を組む通商民として歴史に登場した。また、肉用、乳用として利用される他、皮はなめして用いられ、毛は織物、縄、絵筆などに利用される(日本でも「らくだのももひき」と親しまれている。落語にもなっている。[[駱駝|らくだ_ (落語)]]を参照)。特に寒冷な中央アジアのフタコブラクダの毛は織物の素材として優秀である。かつては木材が貴重品である乾燥地帯では、ラクダの糞が貴重な燃料でもあった。血液を[[食のタブー|禁忌]]とする[[ムスリム]]と[[ユダヤ人|ユダヤ教徒]]以外は、生き血を飲むこともある。
 
[[アラブ首長国連邦]]などでは、ヒトコブラクダのレースである競駝(けいだ)が盛んに行われている。[[競馬]]のように、性別・年齢別でレースが行われる。レース距離は5-10kmと、競馬に比べると長距離である。