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参照:『国史大辞典』「呪禁師」項目
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'''呪禁'''(じゅごん)とは、[[道教]]に由来する術([[道術]])で、呪文や太刀・杖刀を用いて邪気・獣類を制圧して害を退けるもの。
 
呪禁の中でも特に'''持禁'''(じきん)と呼ばれるものは、[[気]]を禁じて病気の原因となる怨気・鬼神の侵害を防ぎ、身体を固めて各種の災害を防止する役割があった(『[[令義解]]』「[[医疾令]]」)。そのため、古代においては一種の病気治療の手段の1つとして考えられ、[[日本]]の[[律令制]]にも[[典薬寮]]に[[呪禁博士]]・[[呪禁師]]が設置された。ただ、早い時期に呪禁に関する職制は衰微していき、同じく道術の要素を取り入れて占いなどにあたった[[陰陽道]]の役割拡大とともに、[[陰陽師]]が呪禁などによる病気平癒のための術を行使するようになった。なお、呪禁職制衰退の背景には、[[奈良時代]]後期に続いた[[厭魅蠱毒]]事件との関連も指摘されている
 
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