「恒河沙」の版間の差分

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'''恒河沙'''(ごうがしゃ)は[[漢字]]文化圏における[[数]]の[[単位]]の一つ。恒河沙がいくつを示すかは時代や地域により異なり、また、現在でも人により解釈が分かれる。一般的には10<sup>52</sup>を指すが、10<sup>56</sup>とする人もいる。
 
恒河沙は元は[[仏教]]用語である。「恒河」は[[ガンジス川]]を意味する[[梵語]]"Ganga"を音訳したものである。すなわち、「恒河沙」とはガンジス川にある無数の砂の意味であり、もともと無限の数量の例えとして仏典で用いられていた。例えば[[法華経]]の「[[堤婆達多品]](だいばだったほん)」の中に「恒河の砂ほど多くの衆生が仏の教えを聴く」といったような形での用例がある(なお仏典においては、[[大乗起信論]]のように「過恒沙」と表記する例もある)
 
数の単位としての初出は、元の朱世傑による数学書『[[算学啓蒙]]』であり、それまであった[[載]]よりも上の位として、[[極 (数)|極]]以上の他の単位とともに登場した。極以外は全て仏典からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、恒河沙は極(10<sup>88</sup>)の万万倍で10<sup>96</sup>となる。