「アームストロング・ホイットワース アルベマール」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Fox-Two (会話 | 投稿記録)
Fox-Two (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
1行目:
[[Image:Armstrong Whitworth Albemarle.jpg|thumb|250px|Armstrong Whitworth Albemarleアルべマール]]
{{改名提案|アームストロング・ホイットワース アルビマール|date=2008年10月}}
'''アームストロング・ホイットワース アルマール'''(Albemarle)(Armstrong Whitworth Albemarle)は、[[第二次世界大戦]]中に[[イギリス空軍]]で使用された[[アームストロング・ホイットワース]]社製の[[グライダー]]曳航機兼[[輸送機]]である。当初は[[爆撃機]]として開発されたが、性能が不十分だったため輸送やグライダー曳航任務に使用された。グライダー曳航機としては数々の戦場で活躍した。
[[Image:Armstrong Whitworth Albemarle.jpg|thumb|250px|Armstrong Whitworth Albemarle]]
'''アルビマール'''(Albemarle)は、[[第二次世界大戦]]中に[[イギリス空軍]]で使用された[[アームストロング・ホイットワース]]社製の[[グライダー]]曳航機兼[[輸送機]]である。当初は[[爆撃機]]として開発されたが、性能が不十分だったため輸送やグライダー曳航任務に使用された。グライダー曳航機としては数々の戦場で活躍した。
 
== 概要 ==
アルマールは、元々は双発の偵察爆撃機として[[ブリストル]]社で開発されていた機体だったが、途中から設計・開発がアームストロング・ホイットワース社に変更となり、試作機は[[1940年]]3月に初飛行した。
 
アルマールはイギリス空軍機としては珍しく3輪式の着陸装置を有する中翼の双発機で、胴体の非常に大きく長い爆弾倉には様々な種類の爆弾が搭載可能だった。機体構造上の特徴は、木と鋼管の骨組みに合板張りという前時代的な構造になっていることであった。これは、戦争の激化による戦略物資の不足を見越して、少しでも金属を節約すると共に軍需工場以外の産業を動員して生産可能とする狙いがあった。
 
しかし構造の古さが祟り、速度・上昇性能とも爆撃機として使用するには性能不足だったため、第一次納入された32機の実戦部隊への配備は見送りとなった。爆撃機としては失格と判断された本機だったが、機体の大きさに余裕がありエンジンの馬力が比較的大きいことに目をつけた空軍は、特殊輸送機及びグライダー曳航機として転用することを決定した。その結果、第二次納入分以降の生産機は、すべて輸送機かグライダー曳航機として生産された。なお爆撃機として生産された機体も、後に全てこれらの型に改修された。輸送型は、爆弾倉を廃止し機体の右側面に貨物扉が設けられていた。また、グライダー曳航型は、尾部に曳航フックが取り付けられていた。
 
[[1943年]]1月に輸送型の1号機が部隊配備され、これ以後の数々の進攻作戦に参加した。グライダー曳航機としては1943年7月の[[シシリー上陸作戦]]が初陣で、その後[[ノルマンディー上陸作戦]]や[[マーケット・ガーデン作戦]]等主要な戦闘に[[エアスピード ホルサ]]グライダー等を曳航するなどの活躍を見せている。[[1944年]]12月までに合計600機が生産され、ごく一部の機体はソ連へ供与された。