「植木鉢」の版間の差分

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地植えに比べれば、培養土の容量が限られるので地下部の生育には限度があり、そのため地上部も小型化することが多い(花は小型化しないことが多く、むしろ施肥などの管理に左右される)。しかし、むしろそれを積極的に利用することも多く、場合によっては盆栽のように、あえて小さめの植木鉢に植え、更に根を切り詰めたりして地上部の生育を抑制し矮小化させる技術も盛んに行なわれる(根を切り詰めるのは新根の発生を促す意味もある)。地上部も剪定したり成長抑制[[ホルモン]]を使用することもある。
 
栽培用、観賞用など、その目的に応じて材質は多岐にわたるが、特に[[陶磁器]]が非常に多い。中でも[[土器]]、[[陶器]]が多く、その理由としては保水、排水や通気のバランスがよいこと、美観的に植物によくなじむこと、直射日光や水に対して丈夫なこと、比較的安価で大量に供給が出来ることなどによる。特に[[釉薬]]をかけないものは通気が良く、鉢表面からの水分蒸散により鉢内が蒸れにくく、多くの植物の育成に適している。ただし乾きやすいこと、割れやすいことと美観に劣る欠点がある。育苗のためには、かつては素焼鉢や「駄温鉢」と呼ばれる堅目で桟の部分のみ上薬を塗ったものが主流であったが、現在はビニールポットが圧倒的である。また、[[パルプ]]や[[ピート([[泥炭]]をプレスして作った育苗用鉢もある。これらは時間がたつと次第に腐食して土と同化するので、植え替え時に抜かずにそのまま地植えしたり、更に大きな鉢に移し替えることができ、根を痛めることが少ない。ただしこれらは短期間しか使用できず繰り返して使うこともできない。
 
西欧の観賞用の植木鉢としては、庭園用には石や土器、[[青銅]]や[[鉄]]製のものが多かった。室内用としては[[マヨリカ]]などの陶器のほか[[磁器]]や[[炻器]]も多い。このほか[[七宝]]や、[[真鍮]]、[[銅]]、[[錫]]などの金属製や木製のものも見られる。まれに[[ガラス製]]のものもある。