「S.M.A.P.カード」の版間の差分

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S.M.A.P.カードは、以下の3種類の実験が行われた。[[札幌市営地下鉄]]の主要数駅にチャージ機が設置され、現金で入金した。この価値のことを'''バリュー'''と呼び、上限額は3万円だった。
;S.M.A.P.カード
:*配布したICカードにあらかじめバリューをチャージし、[[自動改札機]]や[[料金箱]]、レジなどのリーダーにタッチして料金や代金の支払いを行うもの。
:*[[乗車カード]]として札幌市営地下鉄と[[札幌市電]]で、また[[電子マネー]]として[[札幌市]]内や[[新千歳空港]]に設置された[[自動販売機]]と[[さっぽろ地下街]]内の2店舗で利用することができた。
;S.M.A.P.定期券
:*S.M.A.P.カードの機能に、リライト機能を備えて定期券として使用できるもの。配布された際は無記載で、対応する定期券発売所で定期料金を支払って定期券情報('''チケット'''と呼んだ)を書き込んで使用した。
:*定期券の区間外での乗降や期限切れの際は、バリューから精算された。
:*対象は通勤定期のみで、期間は1,3か月があった。地下鉄のみの定期券と、地下鉄とバス([[札幌市営バス|市営]]・[[ジェイ・アール北海道バス]]・[[じょうてつ]]・[[北海道中央バス]])または路面電車との1+1の乗継定期券が発売され、バスでは料金箱にリーダーがないため運転手に提示するというふつうの定期券と同じだった(そのため、定期券以外でバスとの乗継はできなかった)。
;S.M.A.P.トップ・アップカード
:*S.M.A.P.カードの機能に、[[ジェーシービー|JCB北海道(現・JCB)]]とクレジット契約し、精算時にバリューが不足した際に自動でチャージする機能を備えたもの。後日、JCB北海道から請求明細書が送られ、契約時の銀行口座などから決済された。
 
== 利用方法 ==
;地下鉄
:*地下鉄は当初[[札幌市営地下鉄東西線|東西線]]のみの対応だったが、後に全線に拡大された。東西線と他路線では自動改札機リーダーの仕様が異なる。
:*入場時にバリューが最低料金に満たない際は入場できず、出場時に料金が差し引かれた、[[自動精算機]]にチャージ機能を備えていなかったため、バリューが不足していても出場することができ、不足額は次回のチャージ時に精算された。
:*対応する改札機が限られており、[[共通ウィズユーカード]]等の対応改札機より少なかった。当時、[[さっぽろ雪まつり]]真駒内会場の最寄り駅だった[[自衛隊前駅]]の臨時改札に対応改札機が設置されなかったため、モニタが出場できないなどの混乱も起きた。
;路面電車
:*路面電車の料金箱にリーダーが備えられ、タッチすると料金が差し引かれた(地下鉄との乗継割引は適用されたが、早朝割引は現金での支払いが基本のため適用されなかった)。
:*料金箱にチャージ機能を備えていなかったため、バリューが料金に満たない際は使えなかった(この場合、現金や共通ウィズユーカードなどで支払う)が、地下鉄からの乗継の際はバリューが不足していても降車することはでき、不足額は次回のチャージ時に精算された。
:*地下鉄と路面電車との乗継定期券では、リーダーにタッチせずに運転手に提示して降車するという、チケットをリーダーで読み取るものではなかった。このため、路面電車単独の定期券の実験は実施されなかった。
;自動販売機
:*既存の飲料水の自動販売機にリーダーを設置したものが使われた。希望の商品のボタンを押してから、リーダーにタッチしてバリューで購入する。バリューが代金に満たない際は使えず、現金での購入となった。
;さっぽろ地下街
:*軽食・喫茶店のレジに設置された。レジに表示された飲食代をリーダーにタッチしてバリューで支払う。バリューが代金に満たない際は使えず、現金での支払いとなった。
 
== S.M.A.P.マイレージ ==
:*チャージされた金額はそのままバリューーの金額となりプレミアムは付加されなかったため、モニタへのサービスとして、チャージされた金額1円につき1点が貯まり、1万点で発売価1,000円の[[共通ウィズユーカード]]と交換できるなど「S.M.A.P.マイレージ」が実施された。
:*チケットとしての定期料金は対象とはならなかった。
:*獲得ポイントや利用状況はWebサイトから確認することができ、交換は所定の定期券発売所で行われた。
 
== 関連項目 ==