「イモムシ」の版間の差分

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== 習性 ==
イモムシは多くが植食性で、それぞれの種が、決まった範囲の植物を食べる。それぞれの種が餌とする植物を'''食草'''(しょくそう)と言う。親は普通、食草を探して、そこに産卵する。孵化してからは、その上で食べてさえいればよく、そのため移動能力が低い体つきをしていると思われがちだが、実際には、かなりの距離を移動するイモムシは少なくない。ヒョウモンチョウの仲間は[[スミレ]]を食草にしており、これは小さくてすぐに食べ尽くすので、イモムシは自力で新しい株を探さなければならない。ヨトウムシ([[ヨトウガ]]および近縁種の幼虫)も、大発生して畑から畑へと移動することが知られる。これはいわゆる[[飛蝗]]と呼ばれる[[バッタ]]に見られる[[相変異 (動物)|相変異]]とほぼ同様の現象である。どちらかというとケムシの部類であるが、ヒトリガ科の幼虫には地表の様々な草本を摂食するものが多く知られており、地表をかなりの速度で移動してはそこに生えている植物を食べる行動を繰り返すものがよく見られる。
 
イモムシは、鳥などの捕食者に対して防御の仕組みをもつものがある。アゲハチョウの仲間の幼虫は、頭部の後ろから伸縮性のある角状の突起を出し、同時に悪臭を放つ。マダラガ類の幼虫も背中から異臭のする液を出す。