「リケッチア」の版間の差分

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増殖は宿主の血管内皮系の細胞内で行われ、宿主細胞の代謝低下時に最もよい増殖を示す。宿主細胞から取り出し単独におくと急速に死滅する。感染した血管には血栓が生じ、血管破裂、壊死を引き起こす。これが体のどこで起こるかは種により異なり、これが症状の差違を引き起こす。
 
自然界では[[ネズミ]]など小型[[哺乳類]]、ダニ等が保因しており、[[シラミ]]、ダニ、[[ツツガムシ]](恙虫)等特定の節足動物を媒介しヒトに感染する。<!--発疹チフスを引き起こす''R. prowazekii''はヒトが唯一の保因者である。(シラミも保因者では?)-->
 
== 分類 ==
42行目:
<th rowspan="6">紅斑熱群</th>
<td>''R. rickettsii''</td>
<td>[[ロッキー山紅斑熱]]</td>
<td>西半球</td>
</tr>
<tr>
<td>''R. akari''</td>
<td>[[リケッチア痘]]</td>
<td>アメリカ、旧ソ連</td>
</tr>
<tr>
<td>''R. conorii''</td>
<td>[[ボタン熱]] </td>
<td>地中海沿岸、アフリカ、南西アジア、インド</td>
</tr>
<tr>
<td>''R. sibirica''</td>
<td>[[シベリアチックチフス]] </td>
<td>シベリアから中国北部 </td>
</tr>
<tr>
<td>''R. australis''</td>
<td>[[オーストラリアチックチフス]] </td>
<td>オーストラリア</td>
</tr>
<tr>
<td>''R. japonica''</td>
<td>[[日本紅斑熱]] </td>
<td>日本</td>
</tr>
78行目:
<tr>
<td>''R. typhi''</td>
<td>[[発疹熱]] </td>
<td>世界</td>
</tr>
84行目:
<th>つつが虫病</th>
<td>''Orientia tsutsugamushi''<br />(旧名 “R. tsutsugamushi” )</td>
<td>[[ツツガムシ病|恙虫病]]</td>
<td>南西アジア、オーストラリア北部、太平洋の島</td>
</tr>
</table>
 
== 疾病 ==
* [[日本紅斑熱]]
* [[ツツガムシ病]]
* [[発疹チフス]]
 
== 治療 ==
[[テトラサイクリン]][[ドキシサイクリン]][[クロラムフェニコール]]等の代謝・[[デオキシリボ核酸|DNA]]合成を阻害する機序の[[抗生物質]]を投与する。[[ペニシリン]]など、臨床的に頻用される[[β-ラクタム系]]の[[細胞壁]]の[[ペプチドグリカン]]を合成阻害する抗生物質が全く効かないことに注意が必要である。
 
[[Category{{DEFAULTSORT:真正細菌|りけちあ]]}}
[[Category:真正細菌]]
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[[bs:Rikecije]]