「遷移」の版間の差分
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自然科学の分野では '''transition''' の訳語であり、何らかの対象(物)が、ある状態から別の状態へ飛び移ること。状態そのものが移り変わることを遷移と呼ぶ場合もある。さまざまな分野で使われており、場合によって意味が異なることもある。以下に解説する。
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[[物理学]]や[[化学]]では、[[物質]]が[[エネルギー]]を吸収(あるいは放出)し、状態が変化することを'''遷移'''という。[[電子]]がある[[電子軌道|軌道]]から別の[[電子軌道|軌道]]へ飛び移ること、あるいは[[価電子帯]]の頂上から[[伝導帯]]の底へ電子が飛び移ることを[[電子遷移]]、分子の振動や回転の状態が変化することを[[振動遷移]]、[[回転遷移]]などという。[[ヤブロンスキー図]]などを用いて表現する。
ただし、ある[[相]]から別の相へ変わる[[相転移]](英語では''Phase transition'' というが)のことを、“相遷移”(用語としては存在するが)とはいわない。
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[[流体力学]]では、[[層流]]から[[乱流]]に流れの状態が変化することを層流から乱流に"遷移"するという。
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[[群集生態学]]では、ある基質上の[[生物群集]]が
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[[オートマトン]]理論として知られている[[情報工学]]の一分野では、遷移とはシステムの状態が変化することを意味する。[[有限オートマトン]]は矢印付きの弧でその遷移を表す一方、[[ペトリネット]]は特別なノードの要素として表す。[[状態遷移表]]、[[状態遷移図]]も参照されたい。
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[[Category:物理化学の現象|せんい]]▼
[[Category:システム|せんい]]▼
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