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'''スラスター''' (Thrusterthruster) は、[[人工衛星]]スラスト(推す[[惑星探査機]]などの[[宇宙機]]thrust)搭載され由来す推進装置言葉で、広義には[[推進以外の[[姿勢制御]]などに用いられるもシステム、あるいは低推力で長期間稼動し続けるものを指す総称
 
==宇宙機==
多くはロケットエンジン(ロケットモーター)で、推進剤([[ヒドラジン]]など)や酸化剤が燃料として用いられるが、[[イオンロケット]]なども用いられる。[[推力]]はN([[ニュートン]])であらわされる。
[[人工衛星]]、[[惑星探査機]]などの[[宇宙機]]では特に、主推進以外の、[[姿勢制御]]や[[軌道]]の微修正などに使うものをスラスターと呼ぶ。
 
宇宙空間で使用されるため、必然的に[[ロケットエンジン]](ロケットスラスタ)となる。人工衛星の寿命は[[地球低軌道]]以外はほぼスラスタの寿命で決まり、惑星探査機の場合もそれで決まることがあるため、長期にわたり故障せず繰り返しの使用に耐えなければならない。一方、主機関のように限られた時間内に大きな[[加速度]]を出す必要はなく、それを補えるだけの長時間運転が可能なら加速度は低くていい。
 
[[化学ロケット]]の場合は、[[燃料]]として[[ヒドラジン]]、[[酸化剤]]として[[四酸化二窒素]]などを使ったヒドラジンスラスタが主に使われる。[[触媒]]等により[[ハイパーゴリック|自動点火可能]]であり、点火機構の信頼性を気にする必要がない。
 
ヒドラジンスラスタに取って代わりつつあるのが、[[イオンロケット]]を使ったイオンスラスタである。[[比推力]]が化学ロケットの10倍以上と桁違いに高いため、限られた燃料で長期間の使用が可能である。加速度は著しく低いが、スラスタとしては問題とならない。
 
イオンロケットは長く主にスラスターとして使われてきてきてイオンスラスタが同義語として定着しているためか、[[はやぶさ]]などイオンエンジンが主機関として使われていてもスラスターと呼ぶことがある。イオンエンジンの性質上、宇宙空間での低加速度・長時間の使用という面では通常のスラスタと共通する。
 
==船舶==
船舶の推進装置の一部もスラスターと呼ばれる。
*プロペラが水平方向に360度回転する[[アジマススラスター]]。宇宙機の場合と異なり、主推進のことが多い。
*船を横方向に動かすために横方向に向けたスクリュー([[スラスター (船舶)|サイドスラスター]])
:設置位置に着目して、これらが船首に設置されている場合バウスラスター、船尾ならスターンスラスターとも呼ぶ。
 
== 関連項目 ==
*[[ロケットエンジンの推進剤]]
 
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