「笠森寺」の版間の差分

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[[延暦]]3年([[784年]])に伝教大師[[最澄]]上人が[[クスノキ|楠]]の霊木で十一面[[観音菩薩]]を刻み安置し開基されたといわれる古刹で、古来より[[巡礼]]の[[霊場]]として知られており、[[十一面観音]]像が[[本尊]]であることから「笠森観音」と通称される。
 
大岩の上にそびえる観音堂は、61本の柱で支えられた四方[[懸造]]と呼ばれる構造で、日本で唯一の特異な建築様式であり[[重要文化財]]である。[[長元]]元年([[1028年]])に[[後一条天皇]]の[[勅願]]で建立されたと伝えられているがその後焼失し、現在の建物は解体修理の際発見された墨書銘から[[文禄]]年間([[1592年]]-[[1595年]])の再建とされている。観音堂の 75段の階段を上がった回廊からは、四季それぞれに美しい[[房総半島|房総]]の山々が眼下に眺められ、その景観は一見に価する。他にも重要文化財の鋳鋼唐草文釣燈籠など多くの文化財も残されている。
 
また、笠森寺周辺の森林は、延暦年間の笠森寺草創当時より禁伐林として保護されてきたと伝えられる暖帯林の残存林であり「笠森寺自然林」として国の[[天然記念物]]に指定されている。高木層は[[シイ|スダジイ]]を主体とし、多くの[[シダ]]類なども見られ、自然が保たれていることから[[イタチ]]・[[アナグマ]]・[[リス]]などの獣類、[[フクロウ]]・[[コノハヅク]]・[[アカゲラ]]・[[ハイタカ]]などの[[鳥類]]や[[ヒメハルゼミ]]などの[[昆虫類]]も生息し、[[関東地方]]の残存林として特徴的である。