「Industry Standard Architecture」の版間の差分

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ISAとATバスの名称を含む経緯を詳細化した。
→‎概要: PC/ATで搭載されたバスと、Compaqが採用し後にISAとして標準化されたバスの相違点を追記した
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とは言うものの、当初ローカルな使用目的で実装が容易なことを第一として作成されたバスが汎用標準バスとして普及すると言う事態は良くある事で、アーキテクチャに依存しない汎用指向のバスで広く普及しているのはPCI位のものであろう。
 
なお、[[PC/AT]]に搭載されたバスと、以後「ATバス」と総称されて後に「ISA」と呼ばれたバスは、厳密には同一ではない。
[[1990年]]代後半より、[[Peripheral Component Interconnect|PCI]]の普及に伴い徐々に姿を消していったが、一部の特殊な機器をISAで接続する需要が少なからず存在していたことから、[[2004年]]頃まではISAスロットを搭載した[[マザーボード]]が販売されていたものの、ISAスロット非搭載を前提とする[[インテル]][[チップセット]]900番台の本格普及を機に姿を消していった。
 
[[PC/XT]]やPC/ATでは、CPUのローカルバスを'''バスバッファ'''を経由しただけで外部に引き出した構造をしており、そのためバスクロックはCPUのクロックと同一となり、PC/XTでは8088の8ビット・4.77MHz、PC/ATでは[[Intel 80286|80286]]の[[16ビット]]・8MHz(初代は6MHz)であった。つまり、各モデル(CPU)ごとのローカル規格のバスであった。
 
これに対して[[コンパック]]は[[Deskpro 360]]でIBMに先駆けて[[32ビット]]の[[Intel 80386|80380]]を採用した際に、'''バスブリッジ'''を導入し、CPUのクロックと外部バスのクロックを分離した。これにより32ビットの80386と、既に普及していた16ビット・8MHz前後のATバス周辺機器の両立が可能となった。コンパックはこれを[[Flex Architecture]]と呼んだ。更にバスクロックは10MHzが一般的となり、後には再参入した[[IBM]]を含め、スロット数を含め色々な「ATバスマシン」が普及した。
 
後にEISA陣営とIEEEが標準化した「ISAバス」は、正確にはバスブリッジ方式のものである。
 
[[1990年]]代後半より、ISAは[[Peripheral Component Interconnect|PCI]]の普及に伴い徐々に姿を消していったが、一部の特殊な機器をISAで接続する需要が少なからず存在していたことから、[[2004年]]頃まではISAスロットを搭載した[[マザーボード]]が販売されていたものの、ISAスロット非搭載を前提とする[[インテル]][[チップセット]]900番台の本格普及を機に姿を消していった。
 
なお、拡張スロットとしてのISAバスが搭載されていない機種であっても、[[レガシーデバイス]]と呼ばれる[[PS/2]]、[[Intel 8087|8087]]相当の数値演算コプロセッサ、[[DMAコントローラ]]などは、ソフトウェアからのアクセス方法の互換性が保たれており、見かけ上ISAバスに接続されているように認識される。