「ゲルゴウィアの戦い」の版間の差分

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リタウィックスによる反ローマの煽動はガリア全土に広まって、ガリアに居住するローマ人は殺害もしくは奴隷として収奪された。これら反ローマの動きの高まりや、ハエドゥイ族の不穏な動きにより自軍の兵站に不安が生じたこともあって、カエサルはゲルゴウィアで包囲しているローマ軍が危地にあることを悟り、この期に及んではゲルゴウィアからウェルキンゲトリクスを誘き出すことが勝利を掴む唯一のチャンスであると判断した。
 
戦略上不利な立地([[城壁]]の上で戦うガリア軍と城壁の下から攻め上るローマ軍)にもかかわらず、いくつかの城壁の拠点を奪取したものの、数と立地の不利は大きく、ウェルキンゲトリクスもカエサルの意図を見抜いてゲルゴウィアの守備に戦力を集中させたことから、ローマの劣勢は拭えなかった。[[第10軍団エクェストリス]]の奮闘により壊走には至らなかったものの、46名の[[ケントゥリオ]](百人隊長)および700名以上のローマ軍団兵が戦死、6,000名以上が負傷するという大きな被害を受けた。カエサルはゲルゴウィアの包囲を解いたものの、ウェルキンゲトリクスはゲルゴウィアから城外へ出撃する様子を見せなかったため、カエサルはエラウェル川を再び渡って、ハエドゥイ族(ウィリドマルス派)の領土へと撤退した。
 
この結果もあって、ガリアの内、[[レミ族]]・[[リンゴネス族]]および[[ゲルマン人]]と交戦状態にある[[トレウェリ族]]以外の100以上もの部族がガリア連合軍に結集することとなった。
 
== 参考文献 ==
*ユリウス・カエサル 『ガリア戦記』 國原吉之助訳、[[講談社学術文庫]]
*[[塩野七生]] 『ユリウス・カエサル ルビコン以前 [[ローマ人の物語]]IV』 [[新潮社]]
 
==関連項目==
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{{DEFAULTSORT:けるこういあのたたかい}}
[[Category:紀元前の戦闘]]
[[Category:古代共和政ローマの戦闘]]
[[Category:ガリア戦争]]
 
[[ca:Setge de Gergòvia]]