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[[Image:Semipermeable membrane.png|thumb|250px|[[人工透析]]中の半透膜の図。赤は血液、青は透析した液体、黄色は膜]]
'''半透膜'''(はんとうまく、semipermeable membrane)とは一定の大きさ以下の[[分子]]または[[イオン]]のみを透過させる[[膜]]である。半透膜を透過しない溶質と透過性を示す溶媒の系で、半透膜を介して2つの濃度の溶液を接すると、隔てて[[浸透圧]]が発生し溶媒のみが透過する。この現象を'''[[浸透]]'''と呼ぶ。理想的な半透膜の場合、浸透圧は溶液のモル濃度に比例し、この原理を用いて高分子などの分子量を測定することが可能である。
 
実際に用いられる膜は、古典的にはフェロシアン化銅の沈殿膜、[[コロジオン]]膜、あるいは[[膀胱]]膜などが用いられたが、今日では[[再生セルロース]]([[セロファン]])、[[アセチルセルロース]]、[[ポリアクリロニトリル]]、[[テフロン]]あるいは[[ポリスルホン]]の多孔質膜が用いられる。
 
== 透析と浸透 ==
半透膜を介して物質が移動する場合、[[溶媒]]が移動する場合を'''[[浸透]]'''(しんとう、osmosis)と呼び、[[溶質]]が移動する場合を'''透析'''(とうせき、dialysis)と呼ぶ。[[生体膜]]など物質を選択的に移動させる能力を持つ場合以外は規模の差はあれ、透析と浸透は同時に進行する。
 
=== 透析の応用 ===