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2008年12月17日 (水) 08:34時点における版
JRA-VAN(ジェイアールエーバン)は、JRAシステムサービスが運営する競馬情報サービス。主に中央競馬に関する情報提供を行っている。日本中央競馬会(JRA)の子会社が運営を行っているため、事実上の中央競馬におけるデータ配信サービスの標準となっている。
概要
1992年サービス開始。当初はダイヤルQ2を利用し、パソコン通信で競走馬の過去成績や出馬表などをCSVファイル形式でダウンロードできるというサービスだった(現在の「JRA-VAN Data Lab.」の前身に当たる)。
1997年にはJRA-VANの運営等を行う会社として、JRAの出資で「株式会社ターフ・メディア・システム」を設立。その後データの配信形態をNifty-Serveなどの大手パソコン通信会社経由→インターネット経由に移行する一方で、2001年にはライトユーザ向けに専用ソフト方式による競馬情報サービス「JRA-VAN NEXT」をスタートさせた。
2007年には、従来JRAの勝馬投票券(馬券)の発売・集計・払戻システムなどを運営していた「株式会社日本トータリゼータ」、それら競馬システム用コンピュータ等のリースを担当していた「日本レーシングリース株式会社」とターフ・メディア・システムが合併して「JRAシステムサービス株式会社」が発足したため、JRA-VANの運営も同社に引き継がれている。
サービス内容
2008年12月現在は以下の3サービスを運営している。
JRA-VAN NEXT
専用ソフトである「JRA-VAN NEXT Browser」を使用し、出馬表や競走馬・騎手・調教師の成績、最新のオッズなどを閲覧することができるほか、iPAT経由での馬券の購入などが行えるサービス。
JRA-VAN Data Lab.
2004年サービス開始。専用クライアント「JV-Link」経由で、競馬関連の各種データをダウンロードできるサービス。NEXTとは異なり、あくまでJV-Linkは生データをダウンロードするのみの機能しか持たず、通常はJV-Linkに対応した競馬ソフトからでデータを取得して使う。
従前のサービスでは、各種データが入ったLZHファイルを個別にダウンロードした上でソフト側にデータを読み込ませる必要があったのに対し、Data Lab.ではソフト内にデータのダウンロード機能を組み込めるようになったため、認証キーなどの情報を一度設定すれば、ソフト側で「データ取得」等のボタンを押すだけで自動的にデータがソフト内に読み込まれるようになり、大きく利便性が向上している。
JV-Linkによるデータ取得インタフェースは仕様が公式サイト上で公開されており(サンプルプログラムも提供されている)、誰でも対応ソフトを開発して公開することが可能なため、多数の対応ソフトが公開されている。同種のサービスにインターチャネルと競馬ブックが提供する「競馬道OnLine」があるが、現在は本サービスがシェアで圧倒している。
JRA-VAN ケータイサイト
JRA-VAN NEXTの携帯電話版とも言えるサービス。
その他
中央競馬ピーアール・センターが運営する「JRAレーシングビュアー」サービスの購入受付も行っており、その場合JRA-VAN NEXT/Data Lab.からレーシングビュアーを通じて中央競馬全レースの動画を閲覧することができる。