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Hanabi123 (会話 | 投稿記録)
→‎鉄道車両の台枠: 「旅客車」区分、加筆
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機械装置、車両の構造を維持するためには、自重により加わる力を受け止め、上部構造自体が変形しないように支える必要がある。[[建築物]]の土台や[[基礎]]に相当するが、最初から地面に固定されて動かない建築物は、地中に埋め込まれた基礎によってその構造を維持することが可能であるのに対し、機械装置は通常、工場で製造後に使用する場所に運んで設置するため、装置単独で構造を維持できなくてはならない。また、床などに設置される際に底部全面で接するとは限らず、いくつかの脚によって支えることがあるから、その場合自重や搭載部品の[[重量]]を適切に分散させて脚で支えるような構造が必要である。さらに車両にあっては[[車輪]]などの走行機構によって移動するため、自重や旅客・貨物による重量を車輪に対し伝えるような構造が必要になる。
 
このため、機械装置や車両の底部には堅固な[[梁 (建築)|梁]]を組み合わせた枠状構造、すなわち台枠を配する構造が採用される。また、家具など比較的大型の道具でも底面に台枠に相当する構造を持つことがある。
 
車両の台枠(車両台枠)のうち、[[自動車]]の場合は[[シャシ (自動車)|車台]]あるいはシャーシと呼ぶ。[[乗用車]]のような比較的小型の車両は車体全体で強度を支える[[モノコック]]ボディを採用することが一般的であり、[[貨物自動車]]などの大型車に見られる梁状の車台を持つことは少ない。近年の[[鉄道車両]]においても、[[機関車]]・[[貨車]]といった重い車両は台枠構造を採用するが、[[客車]]・[[電車]]・[[気動車]]は[[線路 (鉄道)|線路]]の傷みを軽減し、輸送[[エネルギー]]を低減するため軽量化が必要であり、箱型車体全体で強度を保つ構造が採用される。その場合でも最も重量の加わる底部には、やはり機械的に堅固な構造を配置することが一般的であり、これらも台枠と呼ばれる。