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'''{{Otheruses|ウェザリング'''(weathering)は、模型おける擬した塗装技法|実際ひとつ。もともとウェザリング|暴露|岩石Weatheringという語の意味は「[[ウェザリング|風化]]」。}}
 
'''ウェザリング'''(weathering)は、模型における塗装技法のひとつ。もともとのweatheringという語の意味は「[[風化]]」。
 
==概要==
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== 具体的な手法 ==
* ;ドライブラシ
: 乾いた筆の意味。主にエッジ部分や凸部に施し凹凸形状のハイライトを強調する技法。毛先が短く硬い塗料含みの少ない筆を使う。地色より明るい色の塗料を筆先に少量付け、紙などでかすれるまで拭い取ってから、擦りつける様に塗料を乗せていく。乾燥の遅いエナメル系塗料が主に用いられるが、ラッカー系や水性アクリル系でも可能。一時期は戦車モデルを中心に流行したが、近年は却ってリアリティを損なうとして敬遠される傾向にあり、代わりに応用としてエッジ部分の傷や塗料の剥れを表現する「チッピング」と呼ばれる技法が主流となっている。
* ;ウォッシング
: ドライブラシと逆にケガキ線や凹部に施し凹凸形状のシャドーを強調する技法。薄めた暗い色の塗料を全体に塗り、表面の余分な塗料は溶剤を含ませた布やティッシュペーパー、綿棒などで(洗う様に)拭き取る。凹形状部分に塗料が残り陰影が強調される。ラッカー系塗料などで下地塗装を行ってから、既存の塗装を侵さないエナメル系塗料を用いて行われることが多い(ただしエナメル系溶剤はプラ素材を侵食するためパーツが割れる恐れがあり、代用として油絵具用溶剤などが用いられる事もある)。またパネルラインなどに薄めた塗料を流し込んで強調する「[[スミ入れ (模型)|スミ入れ]]」 も類似の技法である。
* [[;パステル]]
: 画材用ハード[[パステル]]を用いるが、非常に多様な色調のものが販売されている利点があり、ホコリや土汚れ、錆や排気のススの表現に、それぞれ適した色調のものを用いる。紙やサンドペーパーに擦り付けて粉状にしてから筆でぼかすように塗りつけて使用する(最初から粉状の物や、化粧品の様なウェットタイプの物も市販されている)。塗料と違い乾燥したつや消し状態が得られる事が大きな利点だが、そのままでは定着せず手で触れると取れたり指紋が付いたりするため注意を要し、画材用定着材などを用いて定着させることもある。
*; [[エアブラシ]]
: エアブラシ・イラストレーションの手法で、塗料を微細な霧状に薄く吹き付けて、パステルと同様の効果を得たり、パネルラインなどに合わせて[[油彩|マスキング]]を施し明度を変えた(暗ければ凹み明るければ出っ張って見える)同系色をマスク面ギリギリに薄く吹き付けることで[[ヒルマモデルクラフト|ヒルマ汚し]]と呼ばれる特撮用[[プロップ]]独特の風合いを得ることも出来る。
*; フィルタリング
: 様々な色を薄めて塗り重ねることで、周囲からの映り込みを表現したり色味を増やしたりして表情を持たせる技法。主にエナメル系塗料や[[油絵具]]が使用されるが、手軽で修正・やり直しが容易な[[コピック]]による手法もある。
*; ペインティング
: 絵画の手法を使い、雨だれ、錆、塗料の剥がれ、泥はね、ひび割れ等を模型上で描写する。塗料はラッカー系だけでなくアクリル絵具やオイルステインなど効果が出せるものは何でも使い、手間はかかるが、よりスケール感の合った表現で現実味を持たせることが出来る。面相筆が主流だが、爪楊枝、スポンジ等筆以外のものを使用することもある。
 
[[Category{{DEFAULTSORT:模型|うえさりんく]]}}
[[Category:表面処理|うえさりんく模型]]
[[Category:表面処理]]