「第2回ジャパンカップ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
SA2B (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
4行目:
 
== 出走馬の動静 ==
第2回はヨーロッパとオセアニアから新たに招待の対象されることとなり招待馬の動静が大いに注目された。
 
フランスからは[[凱旋門賞]]で差の無い4着で入線し、前々走の[[ジョーヒルシュターフクラシックインビテーショナルステークス]]を6馬身1/2で、前走の[[ワシントンDCインターナショナル]]を6馬身で圧勝しており、既に名牝の呼び声が高い[[エイプリルラン]]が出走を表明していた。さらに4歳牝馬で[[ヴェルメイユ賞]]を勝っている[[オールアロング]]も出走を表明していた
 
イタリアからはGIII1勝の[[スカウティングミラー]](牡馬6歳)、西ドイツからはGIII1勝の[[パーゲノ]]、アイルランドからは重賞勝ちがないものの堅実に重賞で上位入選をしていた[[スタネーラ]](牝馬5歳)が出走を表明していた。
18行目:
オセアニアもこの年から招待することになり、GI3勝の[[ローズオブキングストン]](牝馬5歳)と[[ニュージーランドダービー]]馬の[[アイルオブマン]]が出走を表明していた。
 
日本は前年の大敗のせいで、大レースの勝ち馬が続々と回避宣言する始末であった。
 
[[サンエイソロン]]、[[ホスピタリティ]]は登録前に回避宣言をし、天皇賞後には[[メジロティターン]]、[[アンバーシャダイ]]も回避を表明。どうやらゲートに辿り着きそうなのは牝馬の[[スイートネイティブ]]、地方出身馬の[[ヒカリデユール]]、[[カズシゲ]]、[[アズマキング]]くらいとなりそうな状況であった。
25行目:
 
=== 日本馬 ===
ヒカリデユールと[[カズシゲ]]、[[カツアール]]の3頭の地方出身馬と牝馬の[[スイートネイティブ]]に牡馬の[[トドロキヒホウ]]が選出。生粋の中央牡馬は[[トドロキヒホウ]]のみが出走となり、[[アズマキング]]は選考漏れとなった。
 
ヒカリデユールは東海公営出身で、中央移籍後初レースの[[朝日チャレンジカップ]]を勝ち前走の天皇賞で2着。実績から日本の総大将といえる存在であった。
 
カズシゲは[[社台グループ]]出身でありながら南関東公営から東海公営を経て中央移籍した。[[マイラーズカップ]]、[[高松宮記念 (競馬)|高松宮杯]]、[[函館記念]]と重賞3勝し、[[京都大賞典]]2着してからの出走。なお半弟に[[日本ダービー]]馬・[[ダイナガリバー]]がいる。
 
カツアールは南関東公営出身で、前年の[[宝塚記念]]勝ち馬であったが、それから本年の宝塚記念2着はあったものの未勝利であったが前走の天皇賞で3着と復調気配があり、当初回避を宣言していたものの出走に踏み切った。
46行目:
アイルランドは前掲の[[スタネーラ]]とGIII勝ちがある[[センチュリアス]](牡馬5歳)が追加招待を受け来日。
 
カナダは昨年2着の[[フロストキング]]のみが、イタリア、西ドイツ、ニュージーランドはそのまま招待馬が来日した。オーストラリセアニアは補欠の[[アイルオブマン]]が来日。イギリスは代表を辞退した。
 
ジョンヘンリーと[[エイプリルラン]]の対決は世界的にも大きな注目を受け、昨年を大きく上回る海外のホースマンが来日してきた。
89行目:
== 競走内容 ==
(→[[競馬場]]の項を参照)
 
晴れ良馬場の絶好のコンディションの中でスタートが切られた。カズシゲがスローペースで逃げに持ち込み第3コーナーまで引っ張った。ジョンヘンリーがここで仕掛けて2番手に進出しペースが一気に速くなった。るも、第4コーナーまでカズシゲが先頭のままであった。馬群は一団となったままであ直線となった。
 
坂前でジョンヘンリーが早くも脱落。坂上で一瞬スタネーラが先頭に立つも、すぐさま大内から仕掛けたオールアロングが先頭に立った。抜け出す勢いも外からエイプリルランとハーフアイストが接近。ゴール前100メートルまでヒカリデュールも差の無い3番手にいたがここで脱落し、一旦遅れたスタネーラにも交わされる。エイプリルランの伸び脚が止まったところで一気にハーフアイストがオールアロングをクビだけ差し切り優勝。
95 ⟶ 96行目:
日本の最先着はまたも地方出身馬のヒカリデユールであり、逃げを打ったカズシゲが6着と頑張った。先頭までの2馬身差は評価が大いに分かれるところであった。ジョンヘンリーは坂上で追うのをやめて13着と惨敗した。
 
スローで進んだせいで勝ちタイムは前年から2秒弱遅くなった。
優勝したハーフアイストと4着に入線したスタネーラはそれまでの生涯獲得賞金を上回る賞金を手にした。ハーフアイスト、スタネーラは翌年も来日し、着順が入れ替わったものの共に上位入線している。
 
優勝したハーフアイストと4着に入線したスタネーラはそれまでの生涯獲得賞金を上回る賞金をこのレースのみで手にした。ハーフアイスト、スタネーラは翌年も来日し、着順が入れ替わったものの共に上位入線している。
 
=== 競走結果 ===