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'''住の呼称'''(じゅうんのこしょう)とは、ある一定の[[地域]]や[[自治体]]の住民である事や出身である事を指す言葉を用いる時の固有の呼び方を指す。英語では'''demonym'''と呼ぶ。日本語では'''族称'''(ぞくしょう)という訳語もあるが、決まった訳語は定まっていない。
{{改名提案|date=2009年1月}}
'''住人の呼称'''(じゅうにんのこしょう)とは、ある一定の[[地域]]や[[自治体]]の住民である事や出身である事を指す言葉を用いる時の固有の呼び方を指す。英語では'''demonym'''と呼ぶ。日本語では'''族称'''(ぞくしょう)という訳語もあるが、決まった訳語は定まっていない。
 
== 各国語での事例 ==
例えば[[英語]]では、''Japan'' に住む人々のことを'' Japanese'' と呼ぶ。このような事例はヨーロッパ各国の言語で多く見られる。英語や[[フランス語]]では「~人」は頭文字を大書する。demonym という語の用例は1893年版の[[オックスフォード英語辞典]]で確認できるが、広く用いられるようになったのは1997年に[[メリアム・ウェブスター]]の編集者だったポール・ディクソンが''Labels for Locals''という本を出版してからのことである。
 
[[イタリア語]]においては、自治体の最小単位である[[コムーネ]]をはじめ、コムーネ内の各地域に対しても独自の呼び方が存在する。これは地域に対する所属意識を高めるのにも貢献している。例えば、[[ローマ]]では ''romano'' (ロマーノ)となり、全体を指す場合はその男性[[複数形]]の ''romani'' (ロマーニ)を使用する。[[外国]]に対しては、[[イギリス人]]は ''inglese''、[[ドイツ人]]は ''tedesco'' などがある。また、[[イタリア語]]では住民の呼称は、そのままその地域の[[言語]]や[[方言]]の呼称となったり、地域の物を表わすための[[形容詞]]にもなる。前述のロマーノは「ローマ方言」を指すし、[[ペコリーノ・ロマーノ]]と言えば、ローマのペコリーノ([[チーズ]])を表わす。
 
== 日本語での事例 ==
demonym という語が広く用いられるようになってから日が浅いため、[[日本語]]では訳語も定まっていない。'''族称'''(ぞくしょう)という訳語も提案されているようである。日本語における住民の呼称は、[[自治体]]の場合は自治体名に「[[市民]]」や「県民」などを付けることがほとんどである。他に、[[東京]]生まれを指す「[[江戸っ子]]」、[[水戸市|水戸]]生まれを指す「[[水戸っぽ]]」、[[北海道]]生まれを指す「[[道産子]]」などの言葉があるが、俗語の色彩強く、demonymと言えるかは議論がる。り、最近においては[[生活地域]]を表わす「[[シロガネーゼ]]」などの言葉も発生している。しかし、これらは住民の呼称というよりは住民の気質や[[県民性]]を表した語であるとも考えられ、demonymに該当するかは今後の研究が待たれる。
 
== 関連項目 ==
*[[エクソニム]]
 
{{language-stub|しゆうんのこしよう}}
 
[[Category:住民の呼称|*]]
 
[[an:Chentilizio]]