「脩子内親王」の版間の差分

早くに母后を亡くし、宮中で育った（一条天皇の詔）。父帝鍾愛の皇女にして、[[裳着|著裳]]とともに三品に直叙、[[寛弘]]4年（[[1007年]]）正月、12歳の時に[[一品親王|一品]][[准后|准三宮]]の位を授けられ、本封の外千戸を加えられた（この時の詔書が『大日本史』に載っている）。父帝の死後、[[藤原道長|道長]]・[[藤原彰子|彰子]]の庇護下にいるのを良しとせず、道長と彰子の不興を存知で叔父[[藤原隆家|隆家]]邸へ移った。

その後長和二2年（1013年）正）1月廿七27日に三条宮に遷御（[[小右記]]）。

彰子のもとに引き取られた同母弟の敦康親王とは別々に暮らしていたが、親王が20歳の若さで薨去した際には非常に嘆き悲しんだという（『[[栄花物語]]』）。大変信心深く、[[治安 (日本)|治安]]4年（1024年）三）3月に落飾、入道一品宮などと称された。高貴な皇女の多くがそうであったように、終生未婚であったが、[[藤原頼宗]]の次女[[藤原延子|延子]]（母は[[藤原伊周|伊周]]女で脩子内親王の従姉妹）を養女とし、延子が[[後朱雀天皇]]に入内した際には養母として付き添った。内親王は書に長じ、御側には琴、琵琶を善く弾く人々が多く侍っていたため、延子も筝の琴に優れていたという（『栄花物語』）。永承四年春に薨去し、葬送の日はちょうど[[釈迦]]入滅の日であったため、「'''成仏間違いなし'''」と言われた（『[[後拾遺和歌集|後拾遺集]]』）。

寛仁四4年（1020年）ごろ三条宮西に住む[[菅原孝標女]]が内親王家から「めでたき草子ども」を下賜されたというエピソードが『[[更級日記]]』にある。

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