「全日空機高知空港胴体着陸事故」の版間の差分

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陽美 (会話 | 投稿記録)
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しかしながらまだ購入してから時間が経っていないこともある上、このサイズの航空機においてもジェット化が進んでいるために、DHC-8-400と競合していたターボプロップ機を生産していたメーカーはこのサイズのターボプロップ機の製造を中止したり、民間機製造から撤退<ref>[[スウェーデン]]の[[SAAB|サーブ]]</ref>したり経営破綻で消滅<ref>[[ドイツ]]の[[フェアチャイルド・ドルニエ]]や[[オランダ]]の[[フォッカー]]など</ref>している。
 
なお、DHC-8-400のようなターボプロップ(プロペラ)機が多数運航されている理由として、路線規模輸送力が適正、燃料消費が少ないといった経済性もあるが、伊丹空港のジェット機の運航制限<ref>1970年代を中心に激しく行われていた大阪国際空港付近住民の騒音反対運動を受けて、1977年に「ジェット機は一日200便以下」などの条件が定められた。なお近年は、一部の小型ジェット機は多くのターボプロップ機より騒音が低いが、このような規制が敷かれたままである。騒音問題以外に伊丹空港は2本ある滑走路のうち1本は、長さや幅の関係でプロペラ機しか使用できないという理由もある。</ref>が厳しいため、その規制に当てはまらないターボプロップ機が増えたという背景もある。そのあおりを受ける形で大阪と高知を結ぶ路線にDHC-8-400が数多く運航されている。
 
以前DHC-8-400が機体トラブル続出で運航休止になった際には、全日空は高知線を[[エアバスA320]](座席数166席)に置き換えた事もあったが、この時には[[関西国際空港]]発着(伊丹空港の発着枠が使えないため)になったうえに、提供客席数を同じにするため、便数も大幅に減らされた事もあった。また全日空はDHC-8-400より少し乗客数の多い[[MRJ]](座席数90)を発注しているが、これは伊丹空港への乗入れを狙った低騒音機になる予定である。しかし伊丹空港のジェット枠自体が削減される動きがあるほか、早くても就航は2012年であり、DHC-8-400に代わる適切な機体の発注は行われていない。また日本航空もMRJにスペックが近い[[エンブラエル170]]を発注しているが、いずれもジェット機であり、DHC-8-400に代わるターボプロップ機の発注は行っていない。