「タッピング奏法」の版間の差分

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Y.Yamazaki (会話 | 投稿記録)
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ただ改めて記すると、エドワード・ヴァン・ヘイレン以前のものは、明らかに「ピッキングによるハッキリしたアタック音を避けて柔らかい、または優しい音色を出したい意図」で用いられていたのが殆どだった(唯一の例外と云って良いのがスティーヴ・ハケットで、彼のものはその後のシンセ・サウンドを先取りしていたと言える自然界には存在しない特殊音的アプローチであった)。これを「より攻撃的」で「より現代的」な音色提示手法として、また[[ステージ・パフォーマンス]]の栄える(ロック的)奏法として強くアピールした用い方をしたのはエドワード・ヴァン・ヘイレンが元祖であると特筆しておくべきであろう。また、[[シンセサイザー|音楽シンセサイザー]]の登場に拠り、輪郭のクッキリした[[リリース音]]の長い持続性のある音色が「斬新なサウンド」と受け取られる時代であった事も「ライトハンド奏法」の成立に大きく寄与しているものと考えられる。
 
両手タッピングについては、1960年代後半に考案されていたチャップマンスティックが楽器としては元祖であり、奏法自体は1950年代に前述したジミー・ウェブスターによって既に完成していた。それを[[スタンリー・ジョーダン]]などがギター奏法に置き換えたものであるが、最近ではロック・メタルギタリストにも広く普及している。[[ジェフ・ワトソン]](元[[ナイトレンジャー]])の得意技である"8フィンガー"等が代表的である。
 
なお、左利きの奏者が(楽器を右利き用とは逆に構えて)行う際に半ば冗談で「レフトハンド奏法」と称されることがあるが、奏法としては同じものである。