「寿曽我対面」の版間の差分

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* 兄弟が登場するとき、舞台の並び大名が「アーリャ・コーリャ・デッケエ(ドッコイ)」という化粧声をかける。五郎が揚げ幕から出て腰を落としてから七回。花道のスッポンから舞台までが五回。舞台できまるまでを三回と定めている。
* 工藤は座頭級の役者が受け持ち、動きこそ少ないが、他の役者を圧倒するだけの貫禄を持つことが求められる。古くは[[中村歌右衛門 (5代目)|五代目中村歌右衛門]]、近年では[[片岡仁左衛門 (13代目)|十三代目片岡仁左衛門]]が、不自由な身体ながらも抜群の存在感を示していた。
*明治36年3月の上演の際は、九代目市川團十郎の工藤に、若き日の[[六代目尾上菊五郎]]と[[六代目尾上梅幸]]、[[六代目坂東彦三郎]]がそれぞれ五郎、十郎、八幡を演じた。この上演には、2月に父五代目菊五郎を亡くした三人の遺児を引き立てる團十郎の意思が働いていた。團十郎は[[口上]]でも「弱きを助け孤独を哀れむ皆様方のお引き立てを」と述べ、劇中の工藤の台詞「その面差し、ハテ誰やらに似たわ。似たわ。」のときには團十郎の眼に涙が光っていた。
 
== 登場人物 ==