「前十字靭帯」の版間の差分

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'''前十字靭帯'''(ぜんじゅうじじんたい、ACL:Anterior Cruciate Ligament)は、膝関節の中にあって大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ強靭な紐で、[[関節]]を安定に保つ支持機構をいう。主に、膝関節が過伸展(伸びきってしまう状態)を制限するように作用する靭帯である。靭帯組織については[[靭帯]]の項を参照。
 
__TOC__
 
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== 前十字靭帯損傷 ==
主にスポーツをしている人にこの損傷はよく起こる。特に[[サッカー]]や[[バスケットボール]]、[[スキー]]等の急激な方向転換を伴うスポーツや、[[ラグビー]]や[[アメリカンフットボール]]、[[格闘技]]など、コンタクトの多いスポーツにおいて、自分の意思とは違った方向に関節が強制的に持っていかれたり、地面に着地した際に、体重で大きく曲がってしまったときに起こる。受傷時にはたいてい、体内で「ブチッ」と音がし、そのときには多少の困難さは有るが、歩行は可能なことが多い。受傷後の翌日には、膝に多くの血液が溜まっていることが多く、こうなると歩行は困難となる。
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前十字靭帯の場合は損傷の有無をチェックするには、[[X線写真|レントゲン]]、[[コンピュータ断層撮影|CT]]、[[核磁気共鳴画像法|MRI]]などを撮影し、ある程度の予測はつくが、それらを見ただけでは確実な判断材料とはならない。最終的には人の手で上腿・下腿とを持ち、動かして、そのゆれ・ずれ具合を見て判断する徒手検査が確実に判断するための材料となる。
 
[[image:Legamenti crociati.jpg|right|thumb|140px190px|二重束再建術 施術後]]
== 一般的な手術法 ==
[[image:Legamenti crociati.jpg|right|thumb|140px|二重束再建術 施術後]]
前述の通り、前十字靭帯は再生することがないため他の器官である[[膝蓋腱]]、[[半腱様筋腱]]を切除して靭帯の代わりとする再建手術が行われる。また、人工靭帯を用いることもある。しかし、近年では人工靭帯単独での再建は再断裂のリスクが非常に高いという事実を受けて、ほとんど行われない。