「立体配座」の版間の差分

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==孤立電子対を持つ原子の立体反転==
3つの異なる置換基を持つ[[アミン]]の[[窒素]]原子はsp3混成をしているため、[[孤立電子対]]を含めればピラミッド型の構造をとっており[[不斉]]中心となる。しかし、これによって生じる1対の[[光学異性体]]や[[ジアステレオマー]]を単離することは通常はできない。これは窒素原子が速やかに立体反転をしており、これらの光学異性体やジアステレオマーが相互変換しているためである。このことを逆手に取れば、平面構造の遷移状態を取ることが不可能な置換基を持つアミンでは、[[光学異性体]]や[[ジアステレオマー]]を単離することが可能である。
 
非対称なスルホキシドの[[硫黄]]原子も同じような構造をしているが、室温付近では立体反転の速度が非常に遅いため、[[光学異性体]]や[[ジアステレオマー]]を単離することが可能である。しかし高温にするとやはりアミンと同じように相互変換が起こるようになる。