「香り米」の版間の差分

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== 性質 ==
そもそも米の香りは200以上の成分によって複合的に構成されているが、香り米の有力な香気成分は[[2-アセチル-1-ピロリン]]である(なお、タイや[[フィリピン]]にはパンダンという植物の葉を用いて香り米に似た香りを出す調理法が存在するが、パンダンの葉からもアセチルロリンが検出されている)。香り米に含まれるアセチルロリンの濃度は普通米品種の数倍から数十倍にのぼる。香り米同士であっても品種によって微妙に香りが異なるが、その原因となる成分についてははっきりとは解明されていない。
 
香り米の香りの発現は、栽培中および収穫後の環境によって影響される。日本で行われた調査結果によると、昼夜の気温差が大きい、標高の高い地域で栽培した方が香りが強い、施肥量を多くすると香りが弱くなる、出穂後30日を経過すると徐々に香りが薄くなる、高温で乾燥させると香りが飛ぶ、などの特徴を有する。また、香り米の有力な香り成分であるアセチルプロリンは米粒の外側に多く分布しているため、精白の歩合が高まるに従い香りが弱くなる。