「イーハトーブ」の版間の差分

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賢治が生前に出版した唯一の童話集である『イーハトヴ童話 [[注文の多い料理店]]』の宣伝用広告ちらしの文章には、「イーハトヴ」について以下のような説明がなされている。この広告文自体は無署名だが、内容等から賢治自身によるものと推定されている。
 
:「イーハトヴとは一つの地名である。強て、その地点を求むるならば、大小クラウスたちの耕していた、野原や、少女アリスが辿った鏡の国と同じ世界の中、テパーンタール砂漠の遥かな北東、イヴン王国の遠い東と考えられる。実にこれは、著者の心象中に、この様な状景をもって実在したドリームランドとしての日本[[岩手県]]である。」
 
なお、文中に出てくる「大小クラウス」は[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]の『小クラウスと大クラウス』、「少女アリス」は[[ルイス・キャロル]]の『[[鏡の国のアリス]]』、「テパーンタール砂漠」はインドの詩人[[タゴール]]の詩篇「旅人の国」「渡し守」、「イヴン王国」は[[レフ・トルストイ]]の『[[イワンの馬鹿ばか]]』からの引用である。
 
== 賢治以後の使用 ==