「南京城攻略要領」の版間の差分

'''南京城攻略要領'''（なんきんじょうこうりゃくようりょう）は、[[支那事変]]中の[[1937年]]（[[昭和]]12年、[[中華民国暦|民国]]25年）[[12月7日]]、[[中支那方面軍]]が[[南京攻略戦]]にあたり隷下の部隊へ示達した文<ref>戦史叢書「支那事変陸軍作戦<1>昭和十三年一月まで」P427</ref>である。[[不法行為]]を厳禁し、諸[[外国]]の権益の保護することなどを求めている。

一　南京守城司令官若クハ市政府当局尚残置シアル場合ニハ開城ヲ勧告シテ平和裡二入城スルコトヲ図ル　此際各[[師団]]ハ各々選抜セル[[歩兵]]一[[大隊]]〔九日、三大隊に訂正〕ヲ基幹トスル部隊ヲ先ツ入城セシメ城内ヲ地域ヲ分チテ掃蕩ス

ニ　敵ノ残兵尚城壁二拠り抵抗ヲ行フ場合ニハ戦場二到着シアル全[[砲兵]]ヲ展開シテ砲撃シ城壁ヲ奪取シ各師団ハ歩兵一聯隊ヲ基幹トスル部隊ヲ以テ城内ヲ掃蕩ス　右以外ノ主カハ城外適宜ノ地点二集結ス

:１　皇軍力外国ノ[[首都]]二入城スルハ有史以来ノ盛事ニシテ永ク竹帛二垂ルヘキ事績タルト世界ノ斉シク注目シアル大事件ナルニ鑑ミ正々堂々将来ノ模範タルヘキ心組ヲ以テ各部隊ノ乱入、友軍ノ相撃、不法行為等絶対二無カラシムルヲ要ス

:３　別二示ス要図二基キ外国権益特二外交機関ニハ絶対二接近セサルハ固ヨリ[[外交官|外交団]]力設定ヲ提議シ我軍二拒否セラレタル[[非武装地帯|中立地帯]]ニハ必要ノ外立入ヲ禁シ所要ノ地点二歩哨ヲ配置ス　又城外二於ケル中山陵其他革命ノ志士ノ墓及明孝陵ニハ立入ルコトヲ禁ス

:５　掠奪行為ヲナシ又不注意ト雖　火ヲ失スルモノハ厳罰ニ処ス　軍隊卜同時二多数ノ[[憲兵 (日本軍)|憲兵]]、補助憲兵ヲ入城セシメ不法行為ヲ摘発セシム

== 関連項目 ==

* [[南京攻略戦中支那方面軍]]