「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」の版間の差分

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{{クラシック音楽}}
'''アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ[[ト長調]]作品22'''(''Andante spianato et Grande Polonaise brillante'' )は、[[フレデリック・ショパン]]の数少ない管弦楽とピアノとのによる[[協奏曲]]作品。[[1831年]]に管弦楽とピアノによるポロネーズ部が作曲されたが、後の[[1834年]]に前奏としてピアノ独奏による「アンダンテ・スピアナート」の部分が作曲され、[[1836年]]に現在の形で出版された
 
初期の作品で、華やかさと舞台受けを目的としており、ピアノ独奏は華々しい。管弦楽部分は単調で内容も乏しい。このため現在ではピアノ独奏作品として扱われている。
 
== 楽曲構成 ==
題名からわかるように、アンダンテ・スピナートと[[ポロネーズ]]の2つの部分からなる。
 
;[[wikt:andante|Andante]] [[wikt:spianato|spianato]]
[[ト長調]]。8分の6拍子。ピアノ独奏による前奏の部分。'''spianato'''([[イタリア語]]で「'''滑らか'''」の意)の名のとお滑らかな旋律線、左手簡単奏でる流麗な[[アルペジョ]]伴奏に乗って滑り降りる。右手の旋律線が[[装飾音]]に彩られて滑らかに流れ、その間に[[レシタティーヴォ]]が効果をあげてい的に挿入される。
 
;[[wikt:polonaise|Polonaise]]
[[三部形式]]。[[ト (音名)|ト音]]のファンファーレで序奏が開始され、転調の後に[[変ホ長調]]の主部が現れる。ピアノ独奏部分は明るく華やかな内容で、特に右手の装飾音に高度な技巧が要求される。その一方、管弦楽部分はピアノ独奏の合いの手程度に現れるに過ぎず、現在ではピアノ独奏で演奏されるのが通例になっている。ショパンの[[ポロネーズ]]作品の特徴として見られる三連符の挿入は、本作でも効果的に使用されている。
[[三部形式]]。[[前奏曲]]の役割を果たすアンダンテ・スピアナートの雰囲気を壊さない[[ト (音名)|ト音]]の連打の後に転調してようやく主調[[変ホ長調]]が現れる。
 
内容は華やかで特に右手の装飾音は技巧を要求するが、後年の作品群に比べると表面的である。ショパンの[[ポロネーズ]]作品は三連符の効果的挿入を特徴としているが、本作も例外ではない。
 
== 備考 ==
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{{listen|filename=Frederic Chopin - Andante Spianato & Grand Polonaise Brillante.ogg|title=Andante Spianato & Grand Polonaise Brillante Op. 22|description=performed by Debbie Hu}}
 
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{{ショパンのポロネーズ}}
[[Category:ショパンの楽曲]]