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{{Otheruses|データの一時的な[[記憶装置]]・記憶領域|その他の用法|バッファー}}
'''バッファ'''(buffer、'''バッファー''')とは、元々は物理的な衝撃を吸収して和らげる緩衝器の意味である。この言葉が[[コンピュータ]]など情報処理機器の中で電気的に似たような働きをする部分に対して用いられるようになっており、日常的には後者の電気的な緩衝での用法の方が良く耳にす。本記事では電気・電子装置での用法について記述し、他の用法は曖昧さ回避である[[バッファー]]を参照のこと
 
== 概説 ==
緩衝器としては機械的な仕組みとして構造物で前後の物理的干渉を断ち切って前後関係による悪影響を防止する目的で有ったが、電気や電子分野などの発展によってこれらの分野でも「バッファ」は転用され、これらの分野では吸収による緩衝に替わり、前後の相互干渉による悪影響を隔離することや時間的差違を補正する遅延や一時記憶など整合を図り矛盾を解決する機能や手段となっており、これらを緩衝と呼んでいる。
 
[[機械]]や[[装置]]などの機構部分を成し使用される場合は「[[バッファー]]」と呼ぶ場合が多いが[[英語]]の綴りは同じである。[[JIS規格|JIS]] Z8301によって[[語尾]]に[[長音符号]]を付けないとする規格もあり、電気的な緩衝での用法の場合は長音符号を付けない表記が多い。本記事では電気・電子装置での用法について記述し、他の用法や分野は曖昧さ回避である「[[バッファー]]」を参照のこと
;== 電子装置での時間的な緩衝回路 ==
:デジタル機器での[[補助記憶装置]]などの[[入出力]]装置と、[[CPU]]・[[制御装置]]などの内部処理装置との間で信号をやり取りする際に、入出力と処理との間で時間のズレを吸収・調整をするために一時的に情報を記憶する装置や記憶領域のこと。
 
:[[データ構造]]的に云えば[[キュー (コンピュータ)|キュー]]や[[スタック]]という、情報を一時的に蓄える記憶領域などは、「バッファー領域」と呼ばれることが多い。
;電子装置での時間的な緩衝回路
:デジタル機器での[[補助記憶装置]]などの[[入出力]]装置と、[[CPU]]・[[制御装置]]などの内部処理装置との間で信号をやり取りする際に、入出力と処理との間で時間のズレを吸収・調整をするために一時的に情報を記憶する装置や記憶領域のこと。
 
:例としては次のようなものがある。
:[[データ構造]]的に云えば[[キュー (コンピュータ)|キュー]]や[[スタック]]という、情報を一時的に蓄える記憶領域などは、「バッファー領域」と呼ばれることが多い。
:* [[汎用ロジックIC]]などでの1[[ビット]]から数ビット単位の時間差の吸収(緩衝)
:* [[ビデオカード]]の[[フレームバッファ]]
:* [[ハードディスクドライブ|ハードディスク]]のドライブ(トラック)バッファ
:* [[MS-DOS]]のセクタバッファ
:* プリンタバッファ
:* インターネット上の[[ストリーミング]]配信のバッファ
 
;== 電気信号の整形・増幅回路 ==
:例としては次のようなものがある。
:電気信号の整形・増幅回路の例としては次のようなものがある。
:* [[汎用ロジックIC]]などでの1[[ビット]]から数ビット単位の時間差の吸収(緩衝)
:* [[バス (コンピュータ)|バス]]・バッファ:コンピュータの内部配線での整形・増幅回路
:* [[ビデオカード]]の[[フレームバッファ]]
:* スリー・ステート・バッファ:"0"、"1"、ハイ[[インピーダンス]]の3種類の出力状態をとる[[デジタル]]信号の整形・増幅回路
:* [[ハードディスクドライブ|ハードディスク]]のドライブ(トラック)バッファ
:* [[MS-DOS]]のセクタバッファ
:* プリンタバッファ
:* インターネット上の[[ストリーミング]]配信のバッファ
 
;== 物理的な衝撃を吸収して和らげる緩衝器、その他 ==
;電気信号の整形・増幅回路
:例としては次のようなものがある。
:* [[バス (コンピュータ)|バス]]・バッファ:コンピュータの内部配線での整形・増幅回路
:* スリー・ステート・バッファ:"0"、"1"、ハイ[[インピーダンス]]の3種類の出力状態をとる[[デジタル]]信号の整形・増幅回路
 
;物理的な衝撃を吸収して和らげる緩衝器、その他
{{main|バッファー}}