「デ・ハビランド モスキート」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Sabulyn (会話 | 投稿記録)
m del moved
Sabulyn (会話 | 投稿記録)
m dab
1行目:
{{ Infobox 航空機
| 名称=デハビランドDH.98 モスキート
| 画像=Image:Mosquito 600pix.jpg
| キャプション=イギリス空軍のモスキート B Mk.IV
6行目:
| 分類=
| 設計者=
| 製造者=[[デ・ハビランド・エアクラフト|デ・ハビランド]]社
| 運用者=
| 運用者 more=
18行目:
| 運用状況=
| ユニットコスト= }}
'''デハビランド DH.98 モスキート''' (de Havilland DH.98 Mosquito) は[[第二次世界大戦]]中、主に[[イギリス空軍]]で使用された[[爆撃機]]で機体が木製であったため、「The Wooden Wonder」と呼ばれた。
 
== 概要 ==
26行目:
 
== 開発史 ==
[[1930年代]]から[[デ・ハビランド・エアクラフト|デ・ハビランド]]社は、DH.88 コメットや[[デハビランド DH.91 アルバトロス|DH.91 アルバトロス]]などで合成木材と使った高速機の開発に実績があった。イギリス航空省 (Air Ministry) と新型爆撃機開発の指名を受けて契約したが、これまでデハビランドは長い間航空省と契約を結んでいなかった。航空機業界からの圧力と鉄とアルミニウムが不足している際、使用されていない家具業界の資源とデハビランド社の技術力を利用した木製の航空機が有用であると構想の屋台骨は決まったが、公式な方向性と釣り合わないと考えられた。
 
[[Image:De Havilland Mosquito Prototype.jpg|thumb|right|250px|モスキートの試作機]]
設計主任にロナルド・ビショップを据え、DH.91 アルバトロスを基に3箇所の機関銃砲塔と機関銃要員6名でマーリンエンジン2基を搭載したが、この設計では平凡な性能しか発揮しなかった。設計構想を何度かやり直し、エンジンを3基にする案もあったが、研究していくうちにまったく別の方向性に気づいた。それは、重量がかさむ必要のないものを全て取り除かれた。機関銃砲塔を1つ1つ撤去していくうちに、性能は次第に改善されていき、防御火器を必要としないほど高速ではないかと理解されるに至った。この結果、小型エンジン2基と乗員2名で機体の特徴が高速であること以外に何もない爆撃機が考え出された。それでも、1,000 ポンド (454 kg) 爆弾を搭載し、2,500 kmの距離を650 km/hで飛行できる性能だと算出された。
 
[[1938年]]の10月に航空省は、木製で武装を持たない爆撃機に疑問を拭いきれず、この構想を却下した。それと同時に、デハビランドに対して既存の爆撃機製造を持ちかけたが、デハビランドはこの構想に不安は点はなく、自社で開発を続けることを決意した。ウィルフリッド・フリーマン空軍大将の支持を得るに至って、[[1940年]][[3月1日]]に試作機のB.1/40を含む50機が発注された。
 
設計と試作機の製造はすぐ開始されたが、[[ダンケルクの戦い|ダンケルク撤退]]の後、イギリス空軍で戦闘機の不足が緊急課題となっていたため、既存の航空機を生産するようキャンセルされてしまった。7月には作業を再開できるようになったが、航空省は先の50機のうち、爆撃機20機と重戦闘機30機に変更した。これに加え、飛行に必要ないものを全て取り除いた専門の写真偵察機も試作するよう注文された。