「のれん (会計)」の版間の差分

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====欧米====
欧米では収益性に関連付けた処理がなされている。のれん代の償却が不要であるものの(償却不要説)、「規則的な償却を行わず、のれんの価値が損なわれた時に減損処理を行う」方法である。のれん代の持つ収益性が失われたと判断された時点で[[減損処理]]することとされている。
=====この方式のデメリット=====
利益操作の手段として用いられる可能性もある。企業結合を繰り返す企業の貸借対照表に巨額ののれん代が蓄積されていくことや、収益悪化が続くと(ブランド価値はもう失われたとして)突然巨額の減損処理が発生することがある。さらに、企業結合により生じたのれんは時間の経過とともに自己創設のれんに入れ替わる可能性があるため、企業結合により計上したのれんの非償却による自己創設のれんの実質的な資産計上となる。のれんが超過収益力を表わすとみると、競争の進展によって通常はその価値が減価するにもかかわらず、競争の進展に伴うのれんの価値の減価の過程を無視することになる。また、超過収益力が維持されている場合においても、それは企業結合後の追加的な投資や企業の追加的努力によって補完されているにもかかわらず、のれんを償却しないことは、上述のとおり追加投資による自己創設のれんを計上することと実質的に等しくなるという問題点がある。
 
====日本の制度会計====
償却必要説。日本ではかねてから償却必要説をとっていた。