「超臨界流体」の版間の差分

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また、超臨界状態の[[二酸化炭素]]は、様々な物質をよく溶解する。目的物を溶解した超臨界二酸化炭素を臨界点以下にすると、二酸化炭素は[[気化]]して飛散するので、後には[[溶質]]のみが残る。飛散した二酸化炭素は回収して再利用が可能である。このプロセスは実際に[[コーヒー]]の[[デカフェ|脱カフェイン]]などに使用されている。
 
以上のように、超臨界流体を使用したプロセスは従来の[[重金属]]や[[強酸]]などの[[触媒]]を使ったプロセスや[[可燃性]]や[[毒性]]のある[[溶媒]]をこのプロセスに置き換えることで、環境に対する影響を低減させる特徴を持つ。また、ダイオキシンに代表される有害物質の分解にも使用可能である。そのため、[[グリーンサスティナブルケミストリー]]の視点から注目を集めている。ただし、溶媒を高温高圧状態にしなければならないの条件が必須であるため、装置は[[高圧ガス保安法]]の適用を受ける場合が多い。また、溶解性や反応性が高いため、容器や[[シール (工学)|シール]]の材質にも配慮が必要である。以上の理由から、超臨界流体関係装置の容積は必ずしも高くない場合が多い。
 
==関連項目==