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'''直隷総督'''(ちょくれいそうとく)は中国[[清]]王朝の地方長官の官職名であり、[[直隷省]]・[[河南省]]・[[山東省]]の[[総督]]として管轄地域の軍政・民政の両方を統括した。地方長官として最高位に当たる総督の中でも、特に首都[[北京市|北京]]近辺を統括した直隷総督は筆頭格であった。
 
[[1870年]]からは華北の外国貿易港の監督も直隷総督の管轄となったため、直隷総督が'''[[北洋通商大臣]]'''を兼任する事になった。
 
==沿革==
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* [[1763年]]([[乾隆]]28年)、直隷総督が直隷省巡撫を兼任する。
* [[1854年]]([[咸豊]]3年)、[[天津市|天津]]の長蘆塩(名産の[[食塩]])の生産を直隷総督の直轄とする。
* [[1870年]]([[同治]]9年)、清は海外貿易港である[[天津市|天津]]・[[営口]]・[[煙台]]の3箇所での通商を直隷総督の管理下に置き、諸外国との直接交渉を担当させた。外国との交渉権を持つために[[欽差大臣]]として「[[北洋通商大臣]]」の役職も与えた。(これ以降、直隷総督は通常天津で過ごし、貿易のオフシーズンである冬になると[[保定]]の総督府に戻ってくるという生活を送る。)
* [[1888年]]([[光緒]]14年)、直隷総督配下として正式に[[北洋艦隊]](北洋水師)が発足する。