「半月板」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
3行目:
[[Image:Gray348.png|thumb|200px|right|'''膝関節の構造''']]
 
膝関節の左右に半円形ずつ1対の三日月状の板が合わせて円環状に位置しており、それぞれ「外側半月板」と「内側半月板」と呼ばれる。これら2つの半月板の間を「[[前十字靱帯]]」(まえぜんじゅうじじんたい)と「[[後十字靱帯]]」が分断して、上の[[大腿骨]](だいたいこつ)と下の[[脛骨]](けいこつ)とをつないでいる。半月板の上面は大腿骨の(関節軟骨面の)球状の面にほぼ沿っており、下面は脛骨の(軟骨面の)平らな形状に沿っているため、周囲は厚く関節内側が薄くなっている。
 
2枚の半月板は左右で形が異なり、体の内側の方が大きく外側は小さい。膝の屈伸に応じて半月板も動き、内側半月板が6mm程度、外側半月板は12mm程度前後に移動する。周囲が関節包に繋がっており周囲側の分厚い部分3分の1弱は完全な軟骨組織でなく、そこから入った血管も部分的に走っているが、関節内側の半月板が薄くなっている部分には血管がない。この部分は同じく血管がない関節軟骨と同様に、栄養は関節液より得ているが、自己治癒能力はほとんど無く、過度な加重などによる断裂時には自然に再生することは望めない<ref>井上和彦・福島茂著 『ひざの痛い人が読む本』 講談社ブルーバックス 2006年10月20日第1刷発行 ISBN 4062575227</ref>。