「ナワル・エル・ムータワキル」の版間の差分

'''ナワル・エル・ムータワキル''' （{{lang-ar|نوال المتوكل}}、{{Lang-la-tl|Nawal El Moutawakel}}、[[1962年]][[4月15日]] - ）は、[[モロッコ]]の陸上競技選手である。[[ロサンゼルスオリンピック (1984年)|ロサンゼルスオリンピック]]ではじめて行われた女子[[400メートルハードル|400mハードル]]で54秒61の記録を出し金メダルを獲得した。レース前の予想では地元[[アメリカ合衆国|アメリカ]]勢や[[ヨーロッパ]]勢・[[オーストラリア]]などの上位独占が予想され、彼女エル・ムータワキルがメダルを獲得するという予想は少なく、まさに'''大番狂わせ'''であった。

彼女エル・ムータワキルが獲得した金メダルは、[[イスラム教徒]]、また、[[アフリカ]]人の女性としてはじめて獲得したものであり、スポーツをする[[イスラム]]の女性たちにとっての大きな前進であった。また、彼女はモロッコ史上初のオリンピック金メダルをもたらしたため、彼女の出身地の[[カサブランカ]]では真夜中にもかかわらず、彼女の達成した快挙に街中が熱狂的に沸いた。

エル・ムータワキルは、1998年に[[国際オリンピック委員会]]委員に就任。現在は[[2016年夏季オリンピック]]の候補都市の評価委員会の委員長を務める。