「磐光ホテル」の版間の差分

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当夜の宿泊客は、[[パナソニック|松下電器]]系列の[[茨城県]][[日立市]]の販売会社に招待された団体客169人及び国鉄[[石巻線]][[佳景山駅]]と[[ジェイティービー|日本交通公社]]石巻営業所共催企画の団体客48人となっており、そのほか他ホテルからのショウ見物客など78人をあわせ、火災発生時点で従業員以外の顧客が計295人存在していた。大部分の客は従業員の誘導により避難できたが、逃げ遅れた客はホテル南側1階階段下の売店付近や、パラダイスの非常口付近で固まって一部は黒焦げの焼死体となって発見された。また、相次ぐ停電のため[[火災報知器]]のスイッチが切られていたこともあり、客室で寝ていて気づかず死亡した者もいた。さらには、新建材が発する有毒ガスによって[[窒息死]]した者もいた。
 
[[郡山地方広域消防組合|郡山市消防署]]は第三出動指令を出し、郡山市内をはじめ隣接市町村の消防署から[[日本の消防車#はしご自動車各種|はしご車]]1台、ポンプ車12台、[[救急車]]2台を出動させたが、[[アイスバーン凍結路面|凍った道路]]や吹雪に妨げられて現場への到着に手間取り、その後も悪天候に加え、渇水期のためもあって水の便が悪く、消火は難航した。放水した水も吹雪に巻き上げられて目標に命中できなかったうえ、逆に凍って消防隊員のほうに降り掛かってくるなど悪条件が重なり、消防効果をほとんど得ることが出来ず、なすすべもなく燃えるに任せざるを得ない状態となった。建物はほぼ燃え尽き、一部は崩落するに至った。
 
翌日、松明を石油ストーブのそばに置いた29歳の舞踊師が'''重失火'''と'''重過失致死傷容疑'''で逮捕された。