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== 歴史と運用 ==
プレセツク宇宙基地は、当初[[大陸間弾道ミサイル]](ICBM)の発射場として、[[ソビエト連邦|旧ソ連]]によって開発された。建設は[[1957年]]に始まり、[[1959年]]12月に[[R-7 (ロケット)|R-7 ロケット]]の発射から供用開始さた。アルハンゲリスクのプレセツクには鉄道駅があり、ミサイル構成要素の輸送にとって不可欠だった。基地施設のためにミルニィ(Mirny ロシア語で「平和な」との意味)という名の町が作られた。[[ソ連崩壊]]後は極端に減ったもの、[[1997年]]までに他の発射場に並ぶものがない1500発以上のロケットが打ち上げられた。
 
プレセツク宇宙基地の存在は当初秘密にされていたが、英国の[[物理学]]教師ジェフリー・ペリー([[:en:Geoffrey Perry|en]])と彼の学生によって発見された。[[1966年]]に[[コスモス衛星|コスモス]]112号[[人工衛星|衛星]]の[[人工衛星の軌道|軌道]]を慎重に分析して、それが[[バイコヌール宇宙基地]]から発射されたものではないと推論した結果である。[[冷戦]]終結後、[[アメリカ中央情報局|CIA]]が[[1950年代]]後期にはプレセツクにICBM発射サイトが存在すると疑っていたことが明らかになった。旧ソ連は[[1983年]]までプレセツク宇宙基地の存在を公式には認めなかった。
 
[[タイガ]]または北方松の森の平らな地形に位置するプレセツクは残骸(デブリ)を落す範囲が主に無人の[[北極]]と[[極地]]の地形である北に開けているため、[[モルニア軌道]]([[準天頂軌道]])や[[極軌道]]([[天頂軌道]])のような高い傾斜角の軌道に投入される[[軍事衛星]]打ち上げのために特に使われる。プレセツクの高緯度の位置と役割は[[カリフォルニア州]]にある[[米空軍]]の[[ヴァンデンバーグ空軍基地]]に相当するものである。
 
ソ連崩壊によって[[カザフスタン]]が独立し、領土外となったバイコヌール宇宙基地を運用することはロシアにとって安全保障と警備上の支障となり、またバイコヌールの継続的な使用には使用料が要求されていることから、プレセツク宇宙基地の利用は将来的に増加すると見込まれている。他方で、[[北緯]]28度にある[[ケネディ宇宙センター]]や北緯5度の[[フランス領ギアナ]][[クールー (フランス領ギアナ)|クールー]]にある[[欧州宇宙機関]]の[[ギアナ宇宙センター]]と比較した場合明らかであるが、プレセツクが高緯度に位置することは低い傾斜角または静止軌道に載せる衛星の打ち上げに理想的とはいえない。それにもかかわらず、新しいすべてのロシア製[[アンガラ・ロケット]]は、供用開始の段階では主にプレセツクから発射されるように計画されている。
 
現在、[[ソユーズ|ソユーズ打ち上げロケット]]、コスモス3Mロケット、[[ロコット]]とサイクロン・ロケット(Tsyklon)がプレセツク宇宙基地から発射されている。重い[[プロトン (ロケット)|プロトン・ロケット]]と[[ゼニット_(ロケット)|ゼニット・ロケット]]は、バイコヌールからしか発射できない。[[2007年]]5月<ref>[http://www.foxnews.com/story/0,2933,276014,00.html FOXNews.com - Russia Test-Launches New Intercontinental Ballistic Missile]</ref>と12月<ref>[http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071226/erp0712262010004-n1.htm ロシア、新型ミサイル実験成功 米MDに対抗意識 - MSN産経ニュース]</ref><ref>[http://www.chosunonline.com/article/20071227000033 ロシアが米MDに対抗? 相次いでミサイル実験実施 | 朝鮮日報]</ref>、RS-24と呼ばれロシアのミサイル軍の主体である旧式化したUR-100N(西側呼称:SS-19 Stiletto)と[[R-36 (ミサイル)|R-36]](西側呼称:SS-18サタン)を順次置き換えていく新しいICBMが当地で試験発射された。
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