「立ち読み」の版間の差分

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'''立ち読み'''(たちよみ)は、[[書店]]等で[[販売]]または[[閲覧]]の為に[[陳列]]してある[[本|書籍]]類を、客が立ったまま読む行為である。狭義では、店頭で購入意思不明瞭な状態での閲覧行為を差す
狭義では、店頭で購入意思不明瞭な状態での閲覧行為を差す。
 
== 店舗側からの視点 ==
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路面側に書籍・雑誌売り場を配置することで店内に多くの客がいるように見せかけ、集客に利用している。この方法は外食産業等でも使われる手法で、(特に[[コンビニエンスストア|コンビニ]]など)防犯効果もあるとされている。
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商品の内容を正しく説明することは法律により義務付けられているが、書籍において全てを公開するのも著作権的に問題視されており、バランスを取る必要がある。<br>
 
また海外を始め、国内でも[[ジュンク堂書店]]・[[未来屋書店]]などの大型店舗では、集客手段として店内に椅子や小型のテーブルなどを設置した「読書スペース」を設けるなど、情報社会において単なる小売りから脱却する必要がある。<br>
 
== 利用者側からの視点 ==
書籍類は外形から内容を推測する事が不可能であり、また非常に個人的嗜好が強い性質のため、購入を促すためにも商品選択の際の閲覧は必須である。<br>また、世界を上回る国内の活字・読書離れの潮流に対し、品定めに留まらず販売促進など、宣伝効果や購入意欲の促進として非常に有効である。
また世界を上回る国内の活字・読書離れの潮流に対し、品定めに留まらず販売促進など、宣伝効果や購入意欲の促進として非常に有効である。
 
 
== 日本以外の状況 ==
[[北米]]、[[ヨーロッパ|欧州]]、[[台湾]]など日本以外の地域では、雑誌(マガジン)と本(ブック)を区別して扱うことが多い。<br>雑誌類は、例えば駅のスタンドなど人の出入りの激しい場所での出店で販売されることが多く、大勢の客がひっきりなしに訪れるため、あるいは客は店員に雑誌名を告げて購入する指名買いスタイルを取るため、立ち読みという概念は無い。
雑誌類は、例えば駅のスタンドなど人の出入りの激しい場所での出店で販売されることが多く、大勢の客がひっきりなしに訪れるため、あるいは客は店員に雑誌名を告げて購入する指名買いスタイルを取るため、立ち読みという概念は無い。<br>
 
一方、本は書店で扱われるが、一般に本の価格が日本より高く(装丁が立派なこともある)嗜好品としての地位を獲得しており、比較的立ち読みに寛大な国が少なくない。むしろ店舗内に座って読める座席が完備されたり、店内に購入前の書籍を持ち込めるカフェや無料コピー機サービスを提供している書店も多い。英語に「立ち読み」に該当する語彙が存在しない(最も近いとすれば「拾い読み」を意味する「Brows」もしくは「skim」あたりか)のは立って読む必要すら無いからであり、文化によって書籍の販売意識に違いがあることが伺える。
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*漫画や雑誌など使い捨て要素の大きいジャンルや雑誌についても、同様にビニール掛けが行われている。
*無論、ビニール掛けやヒモ掛けを無断で破いたり解いたりすれば[[犯罪]]([[器物損壊罪]])となりうる他、『開封した場合、お買い上げいただきます』との店内表示がされていることもある。
 
*前述の通り、そもそも立ち読みとは、書籍の所有者である店舗側が自らの責任で行っている行為であり、自らの所有地や所有権において禁止することも可能である(逆に立ち読み専用の本を陳列して購買につなげるというシステムをとる店もある)。