「植木鉢」の版間の差分
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[[画像:Flowerpot 2.jpg|thumb|right|200px|逆さにした状態。中央に排水孔が開いている]]
植木鉢は上面部分が開放され、底面には水抜きの
上端の周囲はやや厚くなっているか、盛り上げてあるのが普通である。これは強度保持と持ち運びの扱いやすさのためである。
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地植えに比べれば、培養土の容量が限られるので地下部の生育には限度があり、そのため地上部も小型化することが多い(花は小型化しないことが多く、むしろ施肥などの管理に左右される)。しかし、むしろそれを積極的に利用することも多く、場合によっては盆栽のように、あえて小さめの植木鉢に植え、更に根を切り詰めたりして地上部の生育を抑制し矮小化させる技術も盛んに行なわれる(根を切り詰めるのは新根の発生を促す意味もある)。地上部も剪定したり成長抑制[[ホルモン]]を使用することもある。
栽培用、観賞用など、その目的に応じて材質は多岐にわたるが、特に[[陶磁器]]が非常に多い。中でも[[土器]]、[[陶器]]が多く、その理由としては保水、排水や通気のバランスがよいこと、美観的に植物によくなじむこと、直射日光や水に対して丈夫なこと、比較的安価で大量に供給が
西欧の観賞用の植木鉢としては、庭園用には石や土器、[[青銅]]や[[鉄]]製のものが多かった。室内用としては[[マヨリカ]]などの陶器のほか[[磁器]]や[[炻器]]も多い。このほか[[七宝]]や、[[真鍮]]、[[銅]]、[[錫]]などの金属製や木製のものも見られる。まれに[[ガラス製]]のものもある。
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19世紀に入り、西欧では近代的生産園芸が発展し、大量の育苗用植木鉢が必要になり、これに合わせてイギリスで素焼鉢の大量生産が始まる。こうして生産された鉢は園芸業者や[[植民地]]の[[プランテーション]]等で大量に消費された。やがて日本でも素焼鉢は大量生産され、この状態は[[第二次世界大戦|第二次大戦]]後、特に昭和40年代以降ビニールポットに取って代わられるまで続いた。
アメリカでは19世紀末から陶器製造会社がいくつか生まれ、四半世紀ほどの間に世界有数の陶器メーカーに成長する。アメリカでは広い住宅を飾るのに装飾用植木鉢は重要なアイテムであり、これらのメーカーにとって、装飾用植木鉢は主力商品の
==分類==
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植木鉢の大きさは、植える植物体の大きさや数にほぼ対応して決められる。細かくいえば、見た目の美的バランス、植物の地下部の形態や量、また培養土の総保水量と植物の生活に必要な水分量とのバランスなどでほぼ決まる。もちろん灌水量や置き場所の環境等である程度調節できるので、それほど厳格なものではない。
== 使用法 ==
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==展示、鑑賞==
鉢植えをより美しく演出するため、古来から展示方法も
室内等で鑑賞する場合、排水孔から流れ出る余剰な水を受けるための受皿を併用することが多い。欧米では、排水孔のある植木鉢には普通同じ材質、デザインの受皿がセットで製造、販売されることが多い。その場合、受皿の口径は原則として植木鉢の口径に等しい。更に受皿の下に、受け布を敷くこともある。ある程度まとまった数の植木鉢を陳列する時は、数鉢分が収まる大きな金属製の受皿を使うこともある。
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イギリスの[[オーリキュラ]]など[[フローリスツ・フラワー]]でも、18世紀から展示台に多数の鉢植えを陳列した。これを[[舞台]]に見立てて、「シアター」または「ステージ」と呼び、豪華な装飾を施し、実際の[[劇場]]のようにオペラカーテンを備えたり、ランプを備え付けて照明するものもあり、背景には風景画を描いたり、[[鏡]]を貼って後ろ側も見えるようにしたり、黒の[[ヴェルヴット]]で覆い花を浮き立たせたりするなどの試みが行なわれた。
この他園芸の進展に合わせ、ヴィクトリア時代には特に金属製の洒落た植木鉢スタンドが流行し、多くは数段からなる角形や円形、半円形などの
[[イベント]]的な花の展示会では統一感の演出のため、多くの鉢植えを[[樹皮]]チップ等ですっかり覆い、同一の地面から生えているように見せかける手法もよく採られる。
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